ルッキズムに翻弄されない人生。「ネットの世界で生きる」ということ
ルッキズム資本主義の世界に翻弄されず、必要以上に気にしない方法の1つとして、「ネットの世界を主戦場にする」という生き方があります。
先週も書いた通り、趣味系(だけでなく実務系とか面白系なども)のYouTuber(TikTokerやインスタグラマーも含む)、アバターを全面に押し出しているVtuberなどは、ルッキズムの制約を超越して活躍することができます。
あるいは、ブロガーやメルマガ発行者なども、顔出しもなく実名も使わずとも成立する仕事です。
ちなみに、私の次男がよく観ている「おろちんゆー」というYouTuberがいるのですが(漫画ナルトにでてくるオロチ丸の声を真似している)、彼は魚を釣ったり虫を捕ったりする動画を投稿しています。おそらく額にアクションカメラをつけて撮影しているのでしょう、動画は自分目線であり、顔出しは一切ありません。それでチャンネル登録者数は210万。
同様に、「ちろぴの」というゲーム実況配信のYouTuberペアもアバターのみです。それでチャンネル登録者数は164万。
また、仮に顔出しする場合でもまったく問題はなく、いまは「加工」「化粧」「光源」によって、いくらでも美男美女に変身できます。ネット上だけなら顔を出さないので「実物と違う」などとバレることもありません。
実際、TikTokの中国系(?)女性配信者の自撮り動画には、目が異様に大きい・バストが異様に大きい・ウエストが異様に細いという、もはや同じ人類とは思えない人物が多く出てきます。明らかに加工のやり過ぎだと思いますが、10代20代の配信者ならやり過ぎだと思わないのでしょう。
ネットではそれで通用するし、それで人気が出たりする。リアルオフ会やリアル交流会などはできなくても、オンラインでのオフ会やイベントはできますから、完全にネット上のタレントとして完結するなら問題ありません。これはある意味チャンスです。
容姿は遺伝など生まれつきの要素がほとんどで、整形などをしなければ自分ではどうしようもない、単なる運の世界。しかしネット上なら自分の努力と才覚で、いかようにも自分の見せ方・見られ方をコントロールできる(余地が大きい)のです。
私自身を含む団塊ジュニア世代は、昭和・平成とリアル世界でしか生きる道を模索できなかったかつての時代を知っています。だからこそ、リアルでもネットでも、あるいは両方の世界を選べる現代は素晴らしいと感じます。(次ページに続く)









