橋下徹氏が明かした驚くべき「維新の会の内輪話」の内容
維新の創設者として今でも吉村洋文代表らから絶大な信頼を寄せられているだけに、内部情報を知っていても不思議はないのだが、橋下氏はあえて「大阪の独自取材をしますと」と言って、概ね以下のように党内の動きを語った。
日本維新の会の中心部分である大阪維新の府議団では自民党と連立を組むべきという意見が広がっている。近く参院選の総括と、今後の方針を議論することになっているが、小泉進次郎氏が自民党総裁になればできるということまで話し合われると聞いている。
驚くべき話である。吉村代表はこれまで連立入りを否定してきたはずである。それを重々承知のうえ、本来なら機密事項であろうこの話を橋下氏が暴露することは、単なる思いつきではなく、何らかの重要なメッセージを含んでいると見るべきだ。
実際、大阪市長をつとめる横山英幸副代表は、大阪を副首都にする構想の実現のために自公と連立することはありうるとの考えを示している。
党勢が低迷し、先の見通しが悪くなった維新としては、政権入りして大阪に特化した政策実現に活路を見い出したいのだとみることもできるだろう。むろん、この動きによって維新内部のいわゆる「東西対立」がより深刻化するのは確実だ。
一方の自民党にしてみれば、落ち目の維新と組むのが得策かどうかという問題はあっても、魅力たっぷりの“誘い水”ではないだろうか。
とかく騒がしい永田町で、あらゆる批判を耐え忍んで「続投」の道を突き進もうとする石破首相。彼が今、政権の座を去りたくないのは、国のトップとしていまだ何ごとも成し遂げていないという思いがあるからだ。一国の宰相として、歴史上の“レガシー”のようなものを残したいのである。日米関税交渉の合意が実行されるのを見届けるまで辞めたくないのもそれゆえだ。
森山裕幹事長は参院選について総括する報告書を「8月中に取りまとめたい。その段階で幹事長としての責任を明らかにしたい」と言っている。参院選敗北の責任をとって辞任するつもりらしいが、森山幹事長なしで石破政権の運営ができるとは信じがたい。それでもあくまで「続投」というのなら、石破首相はよほどの向こう見ずといえるだろう。
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