中国共産党が「抗日戦争勝利80年」パレードで世界にバラまく大ウソ。戦後に建国した「中華人民共和国」が日本に“戦勝”の噴飯

 

それぞれの国がそれほど相手を信用していない中ロ朝

では、日本はどうなのかというと、この人の登場です。以下、報道を一部引用します。

中国政府が9月3日に北京で行う抗日戦争勝利80年記念行事に招待された鳩山由紀夫元首相は28日、産経新聞の取材に応じ、出席する意向を示した。「日本がかつて侵略したことは事実だ。中国が勝ったということだが、それを乗り越え、日中関係をどう良くするかを考えないといけない」と語った。

呉江浩駐日大使から「是非出席してほしい」と依頼されたといい、鳩山氏は日中関係について「険悪になることは望ましくない。お互い信頼関係を持つことはアジアの平和のためにもなる」と強調した。一方、首相経験者による式典出席は中国政府によるプロパガンダ(政治宣伝)に利用される懸念がある。当日は記念行事として軍事パレードも行われる。

鳩山氏は、「どういう式典になるかは分からないが、式典開催を通じて結果として日中関係が一方的に流されるのではなく、(日本側からも)メッセージを出さないといけない」と語った。

鳩山由紀夫氏、抗日戦争80年行事出席意向「信頼はアジア平和に」プロパガンダ利用懸念も

鳩山氏によれば、日本からは十数人が式典に参加するようだとのことです。これに対して、鳩山由紀夫氏とは志を異にする息子の鳩山紀一郎衆院議員(国民民主党所属)は、参加を取りやめるように進言したということです。以下、報道を一部引用します。

父親の出席に関する報道を引用した上で「父には出席の取りやめを要請しました。日本国民にとって最も大切なことは、戦争の悲劇を二度と繰り返さないために、歴史から学ぶべきことはしっかり学びつつ、抑止を中心に、常に最大限の戦略的な準備を行うことです。その観点で、日本の元首相が中国政府の戦勝記念行事に出席する必要はありません」とポストしていた。

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軍事パレードの式典前には、習近平主席を中心に、プーチン大統領と金正恩総書記が両脇に立っての記念撮影が行われました。

中国 軍事パレードにプーチン大統領やキム総書記 各国の狙いは

中朝露の緊密さを演出したのでしょうが、歴史上、中国とロシアは国境紛争などで争いと和睦を何度も重ねてきましたし、北朝鮮は金日成の時代から、政権内の中国閥を粛清してきました。金日成は延安派を粛清し、金正恩は中国派で叔父の張成沢を処刑するのみならず、中国に庇護されていた金正男を暗殺した疑いを持たれています。

つまり、それぞれの国が、それほど相手を信用していないのです。

アメリカのトランプ大統領が中国包囲網を作っているとか、習近平がアメリカに対抗するために社会主義国家を団結させているとか、様々な報道や憶測が流れているように、今の世界情勢は非常に混沌としています。

その状況を利用して、世界を自国に有利に動かそうとする国々がチャンスを虎視眈々と狙っています。今回の「抗日戦争勝利80年」記念パレードも、中国によって作り出されたひとつのチャンスです。

ロシアが武力による制圧に出たことで、武力という選択肢もありだと世界に知らしめました。世界が混沌としている今、再び武力という手段で自国に有利な状況をもたらそうとする国が続出しないことを願います。

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