進次郎が相手ならトランプが引っ込める攻撃的な要求
仮に、彼が総理大臣になれば、トランプ大統領のような「ディールの達人」と相対することになるわけです。
彼のように「からっぽ」な人間が、トランプ氏と交渉をすることができるのだろうかと、今から本気で心配する人も少なくありません。
確かに、一対一になった時には、官僚やブレーンが渡す「カンペ」も役に立ちません。通訳は残すにしても、基本トランプ氏対進次郎氏、個人と個人の話し合いや交渉になるわけで、これを心配するのももっともです。
ただ、私は、意外と面白い展開になるのではないかと、むしろ楽しみにしているのです。トランプ氏の自信たっぷりで強引な提案に対して、進次郎氏は意味不明で素っ頓狂な想定外の「返し」をするのではないでしょうか。たとえば、
「ステーキやっぱり食べたいですね。毎日でも食べたいね。毎日でも食べたいということは、毎日でも食べているということではないです」
「できっこないことに挑むのは、チャレンジングでいいじゃないですか」
「水と油も混ぜればドレッシングになる」
「何事も一回やってみてください。次にやる時は二回目になりますから」
こんな「迷言」を何回も聞かされている内に、トランプ氏の頭には「?」がいっぱいになり、「これは、東洋で言う『禅問答』に違いない」と誤解するかもしれません。
進次郎氏が、何か意味深く哲学的で難解な「謎かけ」でもしてきたのではないかと、勝手に誤解する可能性は充分あります。
そうなれば、「うかつなことを言えば軽蔑される。こちらの未熟さを暴露されてしまう」と疑心暗鬼になり、攻撃的な要求は引っ込めて、具体策をめぐる交渉は部下にまかせることにするでしょう。
そうなれば、結局、進次郎氏相手に予定されていた政治的なディールは棚上げとなり、社交辞令や、個人的な親睦に終始するはずです。
いくら何でも、こんな「瓢箪から駒」のような上手い話は無い?
まあ、そんなわけで、マスメディアを使った「世論誘導型政治」の終焉が近付いている現在、「55年体制」の幕引き役を演じる政治家として、進次郎さんはまさに「はまり役」ではないかと愚考する次第です。
とは言え、昨今、「それにしても酷過ぎる」という声があちらこちらから聞こえて来ますし、珍しく「文春砲」までも発射されていますから、「小泉進次郎総理大臣」は幻に終わるのかもしれません。
最初にも書きましたように、そんなことはどうでも良いのです。
興味深いから書いているだけ、あくまでも心理学的な「好奇心」がこれを書かせています。
(メルマガ『富田隆のお気楽心理学』『富田隆のお気楽心理学』9月28日配信号より抜粋。同号の「ガラスの向こうに幻が見える」「月は神秘への扉」はご登録のうえお楽しみください。初月無料です)
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