高市早苗の戦略にしてやられた“首相候補”。玉木雄一郎の人気が一気に急落した「決断力のなさ」だけではない理由

 

第二次安倍政権とそっくりな「高市官邸」の布陣

高市首相が保守層を引きつけているのは、「安倍政治への回帰」が感じられるからであろう。官邸の布陣は第二次安倍政権とそっくりだ。筆頭首相秘書官に前経済産業次官の飯田祐二氏、事務担当の官房副長官に露木康浩・前警察庁長官をあてた。安倍元首相も筆頭首相秘書官に経産省出身の今井尚哉氏、事務の官房副長官に杉田和博氏というコワモテの側近を置き、長期にわたり強権支配を続けた。

しかし、「一強」だった安倍元首相を真似たからといって、同じようにできるとは限らない。要求の多い維新との「少数与党」であるうえ、キングメーカー・麻生太郎氏がにらみをきかしているのだ。

来日したトランプ米大統領に笑顔をふりまき、高市外交は順調な滑り出しをしたように見える。「シンゾー」の思い出話もあり、トランプ氏は終始、上機嫌だったようだ。日米が「蜜月関係」になるのはいいことに違いない。だがこの調子では、さらなる日本側の経済的な負担増を覚悟しておかねばならないかも…。

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