ゴルフやヨガで結果を実感した私は“日常の日常業務”に取り入れた。
例えば資料作成。
以前の私は、資料を作る際に「絶対にいいものを……」と力が入っていた。
集中できる時間が短い。どうしても途中で疲れてしまう。結果的に精度が落ちてしまう。
そこで「ゆっくり滑らかに呼吸しながら取り組む」といったことを意識してみた。
ゆったりと机に座り、やさしくキーボードを打つ。
たったこれだけでスムーズに入っていける。驚くほどスピーディーに完成した。しかも、内容もいい。
この“滑らかさ”は営業でも効果的。たとえば、お客様との会話。
多くの営業スタッフが「うまく心をつかんで納得してもらうぞ」と考える。
つかみを意識するあまり不自然になる。こうなるとお客様の反応もぎこちなくなってしまう。
そうではなく「滑らかに自然体で会話に入っていく」ということを意識する。
ここ意識するといろいろ変わってくる。相手の表情がやわらぎ、自然と会話が続く。こちらも焦らない。
結果、関係性が深まり、いい方向へ向かう。
ここで勘違いしてほしくないのは営業トークの滑らかさは「流ちょうに話をする」ということではない。
話すうまさや言葉の多さではなく「力まず滑らかに進めていく」ということ。
はじめから全力で行こうとするから緊張して力が入る。
声のトーンやリズムも固くなる。
それを少し緩めるだけで、空気が変わる。
ほとんどの人は「なんか安心できる人」と信頼を覚える。この感覚をぜひマスターしてほしい。
また仕事をしていればどうしても「結果を出さなくては」と思ってしまう。
しかし、力を入れれば入れるほどから回る。本来の力を発揮できない。そして結果は遠のく。
ほんの少し意識を変えるとガラッと結果が変わる。仕事も営業もそんなもの。
ここでいう意識を変えるとは“努力の方向”を変えること。
多くの営業スタッフが「何とか頑張って結果を出さなくては」と力んでしまう。
これでは心身ともに疲れるだけで結果は出ない。
そこで「無理せず、自然体で滑らかにお客様と向き合う」と意識する。
これだけで対応が変わってくる。自分も心地よく、お客様も心地よい。そして自然に結果が出てしまう。
営業とは本来、こういうものだと思う。
今までの活動に“滑らかさ”を足してみて頂きたい。
この意識が、あなたを次のステージに引き上げてくれる。
【本日のポイント】
・ちょっとした意識を変えるだけで結果が変わる
・“滑らかさ”を活動に取り入れる
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