WBCやサッカーワールドカップを取り巻く空気の悪化は必至か
(8)南北アメリカ覇権、W杯、WBC
トランプ氏は、この勢いでコロンビア、キューバ、メキシコにも圧力を加えるという口ぶりです。更に改めてグリーンランド領有を口にしています。まるで南北アメリカを屈服させるような姿勢です。勿論、威勢のいいのは口だけで、本当に両アメリカ大陸を征服するような大戦争を進めるわけではないと思います。
ですが、状況がこうなってくると、今年3月のWBC、6月から7月のワールドカップに関しては、雰囲気がどうなるのか心配です。まず、WBCでは、ベネズエラ代表がどう戦うのか、メキシコはどうかなど、ムードの悪化が懸念されます。W杯に関しては、ベネズエラは既に敗退が決定していますが、メキシコについては共催国なので、国境管理などで問題が出ないかが心配です。カナダについても同じことが言えます。
いずれにしても、今回のカラカス侵攻は、目先の目標である大統領夫妻の身柄確保ということでは成功しました。株式市場は下がらず、議会筋も団結して批判はしていません。ですが、「本当に価格競争力のある石油精製ができるのか?」「カラカスに安定政権が建てられるのか?」ということはかなり心配な状況です。
それ以前の問題として、政権が自身の経済政策に、とりわけ雇用統計の解釈について自信を持たずに迷走し、そのために投機的な政策を繰り返しているのであれば、非常に残念としか言いようがありません。
※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2026年1月6日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。今週の論点「AIでどうなる、日本の雇用」、人気連載「フラッシュバック81」もすぐに読めます。
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