トランプは幼児かボケ老人か?ベネズエラ侵攻に踏み切った“判断力の欠乏”と米国を非難できない高市首相の“想像力欠如”

 

トランプ「どうしてみんな俺を褒めないんだ」の噴飯

加えて、トランプには「自己愛性パーソナリティ障害」とも言うべき気質がある。ベネズエラ侵攻から4日経った1月7日、トランプは執務室に多くの記者を迎え入れ、2時間にも及ぶ質疑応答を行った。これに参加したNYタイムズのホワイトハウス担当記者ケイティー・ロジャースは、同紙10日付に載せた報告をこう書き出している。

▼トランプ大統領はクレーマー・モード〔文句ばかりつける人のような風情〕で、それで我々は気づいたのだが、彼はこれまでずっと、ニュース・メディアによって、ノルウェーのノーベル賞委員会によって、ニューヨークの〔マムダニ〕市長によって、民主党の幹部や若干の共和党員によって、自分が尊敬をもって扱われてこなかったと感じているのだ。

▼トランプは、彼を尊敬してしかるべき人たちからちゃんとした扱いを受けていないという、深く、長期にわたる不満感を抱いている。積極的な承認を得たいという衝動は、彼の大統領としての執務ぶりのあらゆる部分を形成してきたし、このインタビューのほぼあらゆる場面にも示されていた。

▼彼は、マムダニNY市長に腹が立っていると言ったが、それは同市長が最近、ベネズエラの指導者マドゥロを逮捕したのは「体制変更を目指すもの」であり「連邦法および国際法に違反するもの」だと語ったからだ。マムダニが昨年11月にホワイトハウスの執務室を訪問した際には、若くてカリスマ性のある政治的逸材に出会って興奮しているようにも見えたが、数週間後にはマムダニが全てを台無しにしたと失望に陥った。

▼ノーベル賞を貰えないでいることへの不満は長く続いていて、この日も「私は8つの戦争を終わらせてきたというのにノーベル賞を貰っていない。オバマが貰ったのはいささかビックリだよ。彼自身もなぜ貰えたのかわかっていないんじゃないか」と述べた……。

「自己愛性パーソナリティ障害」の原因については諸説があり、ネット上で見ると例えば「養育者が過度に批判的であったり、過度に賞賛したり甘やかしたりし
て……子どもの安定した自己感覚の発達を妨げてしまった」場合とか、別の言い方では「幼少期の子どもの承認欲求を親が肯定し、共感することで正常な自己愛が形成されるが、親が子どもへの共感を示さないと、自己愛が育ちにくくなる。自己愛が成熟していないと、他人からの賞賛や注目を集めて自己愛を満たそうとするが、それで自己愛が成熟することはない」とされる。

過剰なまでの賞賛を受けないと気が済まず、それが途切れるとすぐに自尊心が壊れてしまうので、他の人から批判されたり失敗を指摘されたりすることに敏感。そのため、自尊心を防衛するため引きこもることもあるが、逆に激しく怒ったり荒々しく反撃したりすることもある。対ベネズエラ作戦の発動はこの「荒々しい反撃」の反応タイプの一種なのだろう。

このような精神がどのようにして形成されたのかを、幼児期まで遡って解明することは意味がない。若い頃ならば明らかな精神障害として医師の治療を受けることも出来たかもしれないが、79歳になった今ではその障害は気質そのものとなっていて、変えることなど出来るはずもない。

米国民と全世界の人民はあと3年間、このままのトランプを何とか真綿で包むようにしてこれ以上の暴発を起こさないよう「要介護」3~4レベルの面倒見を覚悟しなければならない。

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