財務省ナンバー2が「外資系金融機関」に天下りの衝撃。産業スパイ1万人分の価値がある男の「最高機密」がCIAに筒抜けの深刻事態

 

アムンディ・ジャパンとは何者か

山崎達雄氏が天下りした「アムンディ・ジャパン」というのは、フランスの大手投資会社アムンディの日本法人です。 投資会社というのは、日本ではあまりなじみがありませんが、投資家向けの投資運用サービスを行う会社です。 ざっくり言えば、顧客を大口投資家に特化した証券会社のようなものです。 多くの証券を手広く売るというよりは、富裕層や機関投資家の顧客に対するきめ細かい情報を売りにしてビジネスを行う企業です。 当然のことながら、各国の経済情報、政治情報、企業情報などを日夜収集しています。 この国が今後どういう政策を行うか、この国の企業はどういう状態にあるのか? そういう各国の機密情報をもっとも欲しているのです。 つまりは、投資会社というのは「情報企業」でもあるのです。 そういう会社に、日本の財務省のトップが天下りするとどうなるでしょうか?

アムンディ・ジャパンとしても、別に山崎達雄氏個人の能力を評価していたわけではなく、彼の持っている情報とコネクションが欲しかっただけです。 特に山崎達雄氏は、財務省在職中は、為替市場課長などに就いていたのです。 為替担当ということは、日本の為替政策を策定していたわけであり、当然、日本の為替政策の方針や政策決定のシステムなども熟知しています。 外国の金融機関としては喉から手が出るほど欲しい情報です。

アムンディ・ジャパンから見れば、山崎達雄氏は産業スパイ1万人分の価値があったことでしょう。 もちろん山崎達雄氏が、アムンディ・ジャパンの顧問になるということは、日本の対外金融政策の手の内が全部知られることになります。 国家としては計り知れないほどの大損害です。

CIAに筒抜けのモルガン・スタンレー問題

山崎達雄氏が天下りしたもう1つの外資系企業、モルガン・スタンレーMUFG証券は、その名の通り証券会社です。 モルガン・スタンレーというのは、アメリカを代表する投資会社です。 そのモルガン・スタンレーと日本の三菱UFJ証券が合弁でつくったのがモルガン・スタンレーMUFG証券です。 日本の三菱UFJ証券との合弁会社ではありますが、持ち株割合はモルガン・スタンレーの方が多くなっています。 つまりは経営権はモルガン・スタンレーが握っているのです。

また親会社のモルガン・スタンレーは、筆頭株主が三菱UFJフィナンシャルグループになってはいますが、持ち株割合は21.47%に過ぎません。 これはモルガン・スタンレーがリーマンショックの時に危機に陥った時に、三菱UFJフィナンシャルグループと資本提携をしたものです。 が、三菱UFJフィナンシャルグループの傘下に入ったわけではなく、経営にも参加していません。 つまり、モルガン・スタンレーは、株主の一人に三菱UFJフィナンシャルグループがいるけれど、あくまでアメリカの企業なのです。 もし三菱UFJフィナンシャルがモルガン・スタンレーの株式を50%以上保有しようとすれば、新日鉄のUSスチール買収のときと同じように、必ずアメリカ政府やアメリカの金融界から横やりが入り、実現できないでしょう。 それくらい、モルガン・スタンレーは、アメリカにとって大きな存在だということです。

ご存じのように、アメリカという国には、CIAという世界最強の諜報機関が存在します。 世界中にスパイ網を張り巡らせ、反政府団体や敵国の秘密組織にも通じています。 このCIAの手にかかれば、自国の金融機関から情報を引き出すことなど造作ない話です。 モルガン・スタンレーMUFG証券に渡った情報は、アメリカ政府に筒抜けだともいえます。 つまりは、日本の最高国家機密は、モルガン・スタンレーMUFG証券を介してアメリカ政府に握られているも同然なのです。

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