米軍参謀長が拒否した「トランプのイラン核攻撃計画」をイスラエルが代行する可能性浮上。始まった中東“核戦争”カウントダウン

 

トランプ氏の合意条件とイランの新提案

トランプ氏のイランとの合意条件は以下通りで、

  • イラン凍結資産の数十億ドル(最大200億ドル)の解放
  • 濃縮に関する日没条項(5~15年)
  • 高度濃縮ウラニウムの確保を必ずしも行わない可能性
  • イランの弾道ミサイルに関するものは一切なし という内容であり、イランの主張の多くを認めた内容であるし、オバマ元大統領がイランと合意した内容に近い。トランプ氏の負けでゲームから降りたいようだ。

しかし、イランは、交渉開始の前提条件として、米国のホルムズ海峡の封鎖を解除することを条件としている。イランはトランプ氏の足元を見ているが、トランプ氏は封鎖を解除しないことで、交渉は成立しなかった。トランプ氏は25日、イランとの戦闘終結に向けた交渉団の派遣を取りやめたと表明した。

そして、逆に米国はイラン港湾封鎖を拡大して、インド洋、太平洋でもイランに向かう船やイラン出航の船を拿捕するというが、それではインド、ロシア、中国との直接的な海軍戦争のリスクを孕むことになる。アラビア海をすり抜ける封鎖対象の船があるためで、米艦船10隻程度では全体を見れないことによる。航行信号をオフにするので、対象船の発見も難しい。

一方、この交渉取りやめを聞いたネタニヤフ首相は、ヒズボラに対する大規模な攻撃の開始を命じた。停戦が終了し、戦争再開になる。

しかし、アラグチ外相がパキスタンに手渡した新提案は、 1.米国の非侵略保証で、米国(および同盟国)からのイランに対する将来の攻撃に対する法的拘束力のある約束で、国連安全保障理事会によって確認されるもの! 2.ホルムズ海峡のイラン支配で、イランが完全な支配を維持し、通過の規制や船舶への通行料徴収を含む可能性がある(主要な経済的・戦略的要請)。 3.イランの核活動に対する10年間の制限、ただしイランのウラン濃縮権の承認で、イランの核濃縮活動(イランによると民生目的)の正式な承認で、イランは核兵器の製造をしないことを約束。 4/5.すべての一次および二次制裁の解除で、イランに対する直接的な米国制裁、およびイランと取引する第三者に対する制裁の撤廃。 6/7.国連安全保障理事会およびIAEAのイランに対する決議の終了(その核プログラムおよびその他の問題に関連するもの)。 8. イランに対する戦争被害の賠償/補償(インフラ、軍事など)。 9. 地域からの米軍撤退(中東の基地からの戦闘部隊)。 10.すべての前線での敵対行為の停止で、地域戦争の終結で、イランの同盟国/代理勢力(レバノンのヒズボラなど)に対するもの、およびより広範な「抵抗の枢軸」グループを含む。 と、あまりトランプ氏の提案と違わない。違いは、ホルムズ海峡の支配権の有無、賠償の有無ぐらいである。トランプ氏の現状の状態からすると容認可能にも見える。

トランプ氏は、この提案を見て、交渉が可能と判断したようである。ということで、イランのアラグチ外相は明日パキスタンに戻るという。

核攻撃計画と暗殺作戦の行方

しかし、交渉できずに戦争再開では、トランプ氏はイランのアフマド・ヴァヒディ将軍が含む革命防衛隊幹部の暗殺を検討している。このため、ヴァヒディ将軍は、バンカーバスター爆弾にも耐える深い地下司令部に移った。一方、イスラエルは停戦継続に反対で、すぐにでも攻撃できる準備をしている。

ネタニヤフ首相は、トランプ氏に電話して、レバノンとイランでの攻撃を認めてほしいと要求していた。ガッツ国防相は「イランを石器時代に戻す」と述べて、核攻撃を仄めかしている。

トランプ氏は、核攻撃を計画したが、ケイン参謀長に拒否されてできないし、国会議員などの罷免活動も活発化することで、できないことになり、代わりにイスラエルが行う可能性が出てきた。

また、イランの高濃度核物質を奪うために、イラン山岳地帯に数百人の米軍を送る計画も、想定被害が大きく、トランプ氏は国内の支持率が下がると拒否したようである。

また、トランプ氏は、湾岸諸国からは戦争を止めてと要求され、イスラエルからは早く戦争を再開して欲しいと要望されている。

米軍は大量の兵器を中東に送り、いつでも戦争再開ができる体制を整えた。この状況を見て、中国などの多くの国では、自国民に対してイランから出国するようにと警告が出ている。特に中国の警告は、前回も攻撃が始まる1日前であったことを考えると、戦争の再開も近い可能性がある。

しかし、トランプ氏が取りえる最良の選択は、停戦の継続か、交渉の妥結しかない。そして、ペトロ人民元化を少なくとも防止し、サウジなどの湾岸諸国にペトロダラー制の存続を交渉することだ。そして、戦争資源を台湾周辺に持っていくことである。嘘をついて米国を戦争に引き込んだイスラエルには我慢を強いることである。

※4月26日朝9時現在の状況であり、非常に早く事態が動くので、X等で事態の推移を追いかけてください。

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