では、患者である僕たちは何ができるのか。いくつかの具体的な姿勢を挙げてみたい。
1.「聞く権利」を使うこと
手術を勧められたとき、「この手術をしなかった場合どうなりますか」「担当医は何件このオペを経験していますか」と聞いていい。
日本人は医師に遠慮しがちだが、これは権利の問題だ。主治医が「失礼な質問だ」と感じるような雰囲気を出すなら、それ自体がサインかもしれない。
2.セカンドオピニオンを「裏切り」と思わないこと
日本では今もセカンドオピニオンを求めることに後ろめたさを感じる患者が多い。しかし、むしろ「別の視点を聞いてみたいので」とはっきり言える患者の方が、医師側にも緊張感を与える。
大病院の看板より、「この先生は自分のことをちゃんと見てくれているか」という実感を優先してほしい。
3.記録を残すこと(ココ重要)
竹田医師の事例では、手術室のカメラ映像が決定的な証拠になった。すべての診察・説明をメモする、可能であれば録音するという習慣は、何かあったときの備えになる。
「何もなければ必要ない記録」ではなく、「何もないことを確認するための記録」だと考えると気が楽だ。
4.身体のシグナルを軽視しないこと
これは施術者としての実感でもあるが、手術後に「なんとなくおかしい」「以前と違う感覚がある」という訴えを、「術後だから仕方ない」と流してしまうケースは多い。
その感覚こそが初期の異変であることが少なくない。あなたの身体は正直だ。それを代弁できる言葉を持つことが、自分を守る第一歩になる。
医療は確かに進歩している。
しかし、システムの倫理が技術に追いついていない現実も同時に存在する。竹田医師の事例は、その落差が極端な形で露わになったケースに過ぎない。
手術室の透明化、免許更新制度の見直し、インセンティブの修正。これらを進めるには、患者・家族・医療者・行政の意識変革が必要だ。
だが変革を待つ前に、今日から自分にできることがある。
「信じる」と「知る」は違う。白衣の向こうを知ろうとする姿勢が、あなたの命を守る最初の一手になる。
あなたはどうする?
この事例は、個人の資質の問題を超えて、医療という「神の領域」に近いシステムの脆さを示している。
命を預かる責任と、組織の論理・人材不足・免許管理の緩さが交錯するとき、何が優先されるのか。患者はどのようにして信頼できる医療を選べばよいのか。
手術室の透明化(カメラ義務化)、免許更新制度の見直し、インセンティブの修正…これらを進めるためには、患者・家族・医療者・行政の双方の意識変革が本当に必要なのだ。
竹田医師のような極端な事例は表面化した一部に過ぎないのかもしれない。
僕らは白衣の向こう側にある現実を、どれだけ知ろうとしているだろうか。自分の命がかかるとき、ただ信じるだけでなく、疑問を持ち、確認する姿勢が求められている。
医療は進歩し続けている。しかし、その恩恵を安全に享受するためには、闇の部分にも光を当て続ける必要がある。あなたは次に病院を訪れるとき、何を基準に医師を選ぶだろうか。
それにしても…このポストはやりきれない。
● らいおんさんのXポスト
⇒【悲報】「脳外科医竹田くん」ここまでの医療事故を起こしても実刑にはならず
【悲報??】「脳外科医竹田くん」ここまでの医療事故を起こしても実刑にはならず??
(医師&医療コンサルタントが解説??)■何が起きたか
・出血で視野が見えていない
・止血も不十分
・そのままドリルで削る
→神経切断
→一生残る後遺症??冒頭陳述より
執刀医は松井被告で、… https://t.co/9RyPdnOl0m pic.twitter.com/VNs7B04XPK— らいおん (@drlion1111) March 30, 2026
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