少年らの思考の甘さも犯罪グループに利用された可能性
最近強盗だけでなく、強盗予備罪での逮捕が続いています。いかに多くの人が闇バイトに応募して、犯罪行為をしようとしているのかがわかります。 犯罪グループはいったん相手を引き入れると、恐怖心で支配します。
旧統一教会の場合は「悪霊」という目に見えない精神的な形で行いますが、犯罪グループは暴力による身体的危険を感じさせる形で恐怖心を煽ります。
実際に少年らは指示役の夫婦から、仕事を断れば「家族を殺す」などと脅されていたとしています。 その他にも、少年らの考えの甘さや道徳規範の欠如などに犯罪グループは付け入っているとみています。
それが最も表れているのが、少年の一人が強盗後、ヒッチハイクをして近くの駅まで送ってもらい、逃走していたことです。
自分たちが強盗殺人という凶行をしながら、ヒッチハイクの形で誰かの善意に便乗しようとする二枚舌な行動をしています。保身のためなら、相手の良心を利用する。ここに、犯罪グループに誘われた一端を見る思いをしています。
詐欺師もそうですが、彼らには相手をだますことによる、良心の呵責はありません。自分の利益のためならば、嘘をつき、平気で相手の善意や優しさに付け込みます。少年の一部には、「反省」や「後悔」をしている人もいるとのことですが、こうした心が染み付いたままでは、今後も同じような犯罪行為を繰り返す懸念を感じています。
法務省が発表した闇バイトの傾向からみえること
法務省矯正局は、令和8年4月、少年院在院者への「闇バイトに関する特別調査結果」の報告書を出しました。
「闇バイトを行ったことがある」と回答した人のなかで「2~5回が168人(38.9%)」と「10回以上が121人(28%)」と何度もしたと答えた人が多くなっています。 二つの理由が考えられます。 一つ目は身分証などを抑えられて脅されて、捕まるまで繰り返し犯罪をさせられたこと。二つ目は、簡単にお金を稼げることから、再犯してしまっている可能性です。
二つ目に関していえば、実行犯は使い捨てとはいえ、相手からの信頼を寄せてもらうために、犯罪グループは「約束通りの報酬を払う」傾向があります。
実際に「過去にSNSやメッセージアプリなどを通じて知らない人に頼まれて仕事をしたことがありますか」の質問について「ある(お金をもらった)」とする人は384人(22.4%)に上っています。甘い汁をいったん吸ってしまうと、そこから抜け出せなくなってしまいます。
注目すべきは、闇バイトに誘われる契機です。 「SNSで見つけた」が121人なのに対して、友人・先輩などから紹介されたのが461人と高い数字になっています。 少年らが友人から誘われやすい状況がわかります。(メルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』2026年5月28日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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