しかも高市は独り「中国包囲網」で立ち回った
それだけならまだ、高市の“中国嫌い”というエピソードで済ませられたかもしれない。しかし、どうだろうか、毎日新聞6月19日付第4面の解説記事は「高市氏、連日『中国』に言及」と見出しを立て、要旨次のように伝えた(……は本誌省略、〔 〕内は本誌補足)。
- 高市首相は……G7サミットでは連日、直接・間接的に中国を巡る課題に言及。中国のインド太平洋への海洋進出などに関連する記述を共同文書に2年ぶりに復活させた。
- 日本は従来、包括的な首脳宣言に中国や北朝鮮を牽制する内容を盛り込むことを主導してきた。しかし……議長国のフランスは早々に宣言作成を見送った。
- フランスは当初、中国首脳の招待を検討し〔たが〕、最終的にはサミット直前の経済に関するオンライン会合に中国副首相を招いた〔に留まった〕。
- 高市は最初の国際情勢に関する討議から中国の話題に切り込んだ。中国の海洋進出を巡り「国際社会の平和、安定、繁栄にインド太平洋情勢が大きな影響を与える」と指摘。ホルムズ海峡のエネルギー危機と関連付け、重要鉱物の共同備蓄連携構想でG7結束を呼びかけた。
- 開発に関する討議でも、中国のレアアースなどの対日規制措置が「G7や同志国の供給網に影響を与えかねない」と訴えた……。
この遠慮がちというか、抑制された記事からさえ伝わって来るように、高市と外務官僚は今次G7を「中国包囲網」強化の舞台とすべく狂奔した。それは、いくつかの主張が文書に取り込まれたという意味では、外務官僚レベルの自己満足的な「成功」には違いないが、国際社会にとっても日本国民にとっても何ら意味あることではなかった。
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