「日本も英国も豪州も同じ島国」という薄っぺらな括り
また「イギリスもオーストラリアも、日本と同じ島国だけど移民がたくさんいる」という発想もあまりに薄っぺらい考えです。
イギリスはこの4~500年の間、世界中に植民地を持ち、現地の人々を支配していました。奴隷として酷使されていた人々も多数います。
イギリスには世界中の植民地から労働力や奴隷として連れてこられた人も多数おり、本国と植民地との間に人的移動もありました。だから移民が多いのは当たり前です。
オーストラリアも、これまた500年前からイギリスに侵攻され植民地化された島であり、イギリス移民によってつくられた国でもあります。ほかのイギリス連邦諸国との関係も深く、人的な移動も多いので当然のことながら移民が多いのです。
しかし日本の場合、数千年の間、大規模な移民が入ってきたことがなく、定住者がほとんど変わってきませんでした。日本と、イギリス、オーストラリアは状況がまるで違うのです。
日本という国には長い時間をかけて、「日本人が作り上げてきた社会、文化」があります。
日本では大金の入った財布を落としても、かなりの確率で戻って来ます。しかし、世界中のほとんどの国では、そうではありません。むしろ荷物からちょっと目を離しただけで置き引きにあってしまう国が多いのです。
日本と他の国々との文化、意識の差はかなり大きいものがあります。いきなり大量の移民を受け入れれば、日本社会と移民との間で齟齬や摩擦が起きるのは、ごくごく常識的に考えて「当然」のことです。
そういう「普通に考えれば当然わかること」がわからないのが、竹中平蔵氏なのです。
というより竹中平蔵氏はあえて「日本の伝統文化、伝統社会」を壊そうとしているのかと疑いたくなるほどです。
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