長らく世界中で広く使われ、私たちにとっても馴染み深い「メルカトル図法」による世界地図。しかし国連総会は先日、大陸などの面積をより正確に示す「イコールアース図法」などの利用を促す決議を、圧倒的多数の賛成で採択しました。今回のメルマガ『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』では、『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』等の著作で知られる辻野晃一郎さんが、メルカトル図法の特徴と国連が新たな世界地図の利用を推奨するに至った背景を解説。さらに日本人が考案し、世界の見え方を大きく変える「オーサグラフ図法」の魅力を紹介しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです
国連がメルカトル図法からの脱却を採択
今回は、米国で実運用がスタートして話題沸騰のテスラのCybercabについて取り上げようと思ったのですが、その前にどうしても取り上げておきたい件があり、Cybercabについては次週以降に回します。
9月4日、国連総会において、現在広く使われている「メルカトル図法」による世界地図に代わり、大陸などの相対的な面積をより正確に示す「イコールアース図法」などの世界地図の利用を促す決議案が採択されました。決議案には日本を含む164カ国が賛成し、反対したのは米国だけでした。
この件についてはXにも多くの投稿が上がっていますので、一つだけ紹介しておきます。
アフリカが小さく見える「メルカトル図法」ではなく「イコールアース図法」へ…国連が採決
長年メルカトル図法がかなりの勘違いを生んでいる。pic.twitter.com/gxiWHWDjDx
— Soul Flower Office(Soul Flower Union/中川敬) (@breast_Music) September 5, 2026
● https://x.com/breast_Music/status/2096149812009984089
今回の決議案は、西アフリカのトーゴが主導し、アフリカ各国が強く支持していました。決議案は、メルカトル図法ではアフリカ大陸などが小さく示されることへの懸念を表明し、大陸の大きさをより正確に表しているイコールアース図法などの採用を、加盟国や国際機関などに推奨することを盛り込んでいますが、拘束力はありません。
周知の通り、メルカトル図法では、南北に行くほど(緯度が高くなるほど)面積が実際より大きく表示されます。もともと球体であるものを2次元平面に投影するわけですから、何を重視して何を犠牲にするかで様々な投影法が存在していますが、従来世界で広く使われてきたのは、角度(方位)を正しく保ち、航海などに便利なメルカトル図法でした。
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