「少子化は外国人労働者で補えばいい」の衝撃。竹中平蔵の「構造改革」が日本にもたらした“深刻な後遺症”

 

竹中氏の最大の罪は「ポンコツだったこと」

さらに竹中平蔵氏は前掲の2013年7月の田原総一郎氏のインタビューで次のような発言もしています。

毎年毎年、2030年を過ぎると日本の人口って100万人強減ってくるんですよ。

そうすると、たとえば私の学生、とくに女子学生なんかに「いちばん欲しいものは何か」と聞くと、ほとんどの人がメイドさんだって言いますね。だって自分が働くには必要ですから。

ただし、ルールをちゃんとしないと社会が混乱するというのも事実ですよ。

だから、ちゃんと議論しましょうと私は言っているわけで、無条件で受け入れるなんてことはできないですが、そんなふうにタブーを作っちゃいけないんですよ。

さっきの解雇の話もそうですが、タブーを作るべきではないし、タブーを作るのにひと役買っているのはメディアなんですよ。

(現代ビジネス2013年7月16日配信記事「経済成長に必要な人材確保に移民受け入れの議論は不可欠」より)

この発言に、仰天してしまった方も多いのではないでしょうか?

竹中氏は、現代の女子学生が一番欲しいものはメイドだと認識しているようなのです。一体、竹中平蔵氏は、どこの世界に住んでいるのでしょうか?

今の学生は3分の1が有利子奨学金にあえいでおり、当然のことながらほかの学生も決して豊かな生活をしているわけではありません。現代の大学生のアルバイト率は75%を超えており、過去最高なのです。

女子学生はバイトなどで忙しいので、誰かに家事をして欲しいなどと言ったことはあるかもしれません。が、竹中平蔵氏の考えているような「お金を払って雇うメイド」が欲しいなどと思っている女子学生など、日本にはほとんどいるはずがありません。

富裕層の一部の女子学生は、そういうことを思っているかもしれませんが、大半の女子学生はメイドを雇うなんて、想像もしていないはずです。

にもかかわらず、「女子学生=忙しい=家事を誰かにして欲しい」という情報を、自分の脳内で勝手に変換し、「女子学生はメイドを雇いたがっている」などと思い込んでいるのです。どこをどう勘違いしたらそういうメチャクチャな変換になるのでしょうか?

おそらく、竹中氏としてはまず「外国人労働者を増やすべき」という考えがあり、その考えに合わせて他の情報も自分に都合よく変換しているのです。

今の学生が、学費を賄うために奨学金を借りたり、バイトばかりしているということは、たびたびニュースでも報じられてきたことです。竹中氏にはそういうニュースはまったく入ってこなかったのでしょうか?彼は通信の遮断された絶海の孤島に住んでいるのでしょうか?

国民のみなさんには、ぜひ覚えておいてください。

我々は「日本の女子学生が一番欲しいものはメイド(有料の)」と思っているような人物、そういう大変な勘違いをしている人物を、日本の中枢に据え、政治経済を任せてしまったのです。

竹中平蔵氏は、その強欲さやモラルの無さが批判されることが多い人物ですが、彼の最大の罪は「経済政策者としてポンコツだったこと」なのです。

こんなポンコツ政治家に、我々は国の行く末を託していたのです。

(本記事はメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2026年8月1日号の一部抜粋です。「交際費で税務署に文句を言わせない方法」「税務署員の生活~3年おきの転勤~」「税務調査の秘密~違法行為を平気で行う調査官~」「ビジネスに役立つ経済理論~ピークエンドの法則~」を含む全文はご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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