【冬こそ沖縄】日本で最も美しい道「金城町石畳道」を歩く

2015.02.13
by kousei_saho
石畳
 

那覇市首里金城町

首里城南面に位置する首里金城町。ここは、元々琉球王朝時代の武家屋敷地帯で、『金城町石畳道』で知られる観光名所です。古の都を偲ばせる石畳道は、尚真王の時代(1477~1526)に首里城から南部への主要道路として整備されました。かつて日本民芸の父・柳宗悦をして「日本で最も美しい道」と言わしめ、現在では、「日本の道百選」に選ばれるほど風情がある道です。

石畳道

石畳道

沖縄戦で大半は破壊されましたが、かろうじて戦火をまぬがれたのが現在残っている約238mの石畳。道沿いには赤瓦の民家が立ち並び(NHK「ちゅらさん」で登場した古波蔵家もこの辺り)、スージーグァー(横道)もたくさんありますので、のんびり散策してみては。石畳道途中には村屋(赤瓦の無料休憩所)やカフェ、沖縄そば屋等もあります。

内金城嶽拝所と大アカギ

内金城嶽拝所と大アカギ

さて、石畳道の中ほどからスージーグァーを入って行くと、人里にぽっかりと緑の残る不思議な森が。霊気ただようこの森は、「内金城嶽(ウチカナグスクタキ)」。沖縄の聖域・御嶽(ウタキ)のひとつで、沖縄伝統行事の一つ「ムーチー」(餅)の由来地とも言われます。

大アカギ群落

大アカギ群落

拝所で手を合わせ境内へ入ると、まず6本のアカギの神々しさに圧倒されました。国指定天然記念物である6本のアカギは、推定樹齢200~300年、樹高約20m、幹周り4m以上という巨木で、根張りの姿や枝張りなども見事です。特に印象に残ったのは、根元に祠がある大アカギ。300年という歳月をかけて自然に出来た祠は必見です。

大アカギの祠

大アカギの祠

ちなみに、祠横の案内板によると、「旧六月十五日に神降りられ願いごと聞きあげられていくと古老の言伝えあり 年一つだけ願いごと話されてみてください」とのこと。ということは、次に神様が降りてこられるのが2013年7月22日。とっておきの願いごとを用意して、たずねてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、願いがかなうかもしれませんよ。

iha

伊波 一志(いは かずし)
1969年、沖縄生まれ。写真家。香川大学法学部卒。2007年夏、44日間で四国八十八カ所1,200kmを踏破。現在、沖縄県在住で、主に『母の奄美』という作品撮りのため奄美大島を撮影中。家族は、妻と三人の子。
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