花澤香菜の「辿りつく場所」が、下記の音楽配信サービス3社で配信開始されました。
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そこで今回は、「辿りつく場所」の開発から配信までをまとめて紹介します。
Astell&Kern×花澤香菜のコラボが実現した理由
「辿りつく場所」は、2015年夏に販売された音楽プレーヤー「Astell&Kern AK100II KANA HANAZAWAエディション」のために書き下ろされた曲。
なぜこのコラボが実現したのかというと、花澤香菜の声の成分に特徴があったためとのことを、コラボを進行していたアニプレックスの大浜拓哉氏が話していました。
大浜氏「ウィスパー成分が多い声で、天使の声や癒やしの声などと表現されてきたのですが、それを科学的に実証したら面白いんじゃないかということで調べてもらったんです。
そしたら、1/fゆらぎという、小川のせせらぐ音など、一般に癒やしの成分に含まれるものがあるという結果になったんです。これは美空ひばりさんや、宇多田ヒカルさんの歌声にも含まれている成分なんだそうです。
そしてその成分は、CDではカットされてしまう部分が多いんです。これはハイレゾをやるしかない! ということになり、ハイレゾ配信にもつながり、今回のコラボにもつながりました。」
作曲をYamato Kasai from.Mili、作詞をReomが担当
この「辿りつく場所」は、作曲・編曲をDeemoなどで知られるMiliのYamato Kasaiが、作詞をアルマギアなどで知られるAQUA ARISのReomが手がけています。それぞれへインタビューしたところ、花澤さんの声を最大限に生かし、これまで花澤さんの楽曲では聞いたことのないような曲が聴けると確信しました。
Yamato Kasai「Miliのクラシカルな世界を踏まえつつ、そして花澤香菜さんの歌と合わせた時に、現実味を帯びているけど、どこかしらファンタジックな、というところを重視して作曲しました」
Reom「好きなことに向かっていったけど、挫折があって、それでも頑張って前に進もうという普遍的な悩みを題材として、ひとつの物語を描くように歌詞を紡いでいきました」
花澤「自分で言うのもなんですが、耳が幸せになりました」
花澤本人からのコメントも到着。今回の曲を聴いてみて、「繊細な楽器の音色が身体に染み渡る感じが、とても心地良い」とコメント。さらに実際に歌ってみての感想を聞くと、
花澤「音の運びがとっても難しかったのですが、その分、これだ!! という歌に辿り着けた時は嬉しかったです。言葉ひとつひとつに気持ちを込めたので、隅々までじっくり聴いていただきたいです」
レコーディングエンジニアに杉山勇司氏
そしてこの楽曲のレコーディングエンジニアを務めたのは杉山勇司氏。杉山氏は、 X JAPAN、L’Arc-en-Ciel、広瀬香美など、数々の一流アーティストの楽曲のエンジニアを担当。
杉山氏「可愛らしく落ち着いた声を伝えられるよう録音できればいいな、と思っています」
クロスレビューでの評価は?
そして完成した曲を、ガジェット、オーディオ、アニメを専門とする各ライターに「Astell&Kern AK100II KANA HANAZAWAエディション」で聞いてもらい、レビューしてもらいました。
ここまでこだわられた、これまでの花澤香菜とはひと味違った「辿りつく場所」。「Astell&Kern AK100II KANA HANAZAWAエディション」を購入できなかった、お気に入りのプレイヤーで聞きたい、という方は、購入して耳が幸せを味わってみてはいかがでしょうか。
●楽曲情報
「辿りつく場所」
作詞:Reom
作曲・編曲:Yamato Kasai from.Mili
Illustration:よしとも (AQUA ARIS)
Art Direction:Reom(AQUA ARIS)
●information
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花澤香菜公式サイト
花澤香菜STAFF公式ツイッター
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文/横田吉木