数年前、日本でも爆発的な人気を誇ったK-POP。今では世界的に認知されているようですが、実際のところ、欧米ではJ-POPよりも人気があるようです。メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者・高城剛さんが、その理由について分かりやすく解説しています。もはや、パクリ以前の問題だったったようです。
K−POPに対する高城剛さんの見解を教えて下さい!
Question
日本の音楽関連のニュースで見る、『日本人アーティスト○○が世界で注目』みたいなのは実は大して注目されていないことは周知の事実になってきていると思うのですが、K-POPは本当に世界やアメリカでも認知を広げているのではないかと思います。
K-POPは、J-POPと違ってなんで欧米でファンを獲得出来たのでしょうか?
それともK-POPも実は流行っているように見えて、欧米ではそこまで人気はないのでしょうか?
K-POPのプロダクションが積極的に欧米のプロデューサーを起用しているようですが、それにしてもオリジナリティがなく、アメリカのパクリにしか見えません。
高城さんのK-POPブームに関する感想や実際の仕掛けについて何か知っていたらご教授お願いします!
高城剛さんの回答
J-POPとK-POPが大きく違うのは、実はマスタリングなんです。
以前もお話ししたことがありますが、国の違いによって人々の可聴範囲が異なるのです。
その可聴範囲にあわせてマスタリングしないと、どんなに良い曲でもペラペラに聞こえてしまいますし、その可聴範囲を前提に楽曲制作も行っており、ですので、K-POPの曲作りは、結果的に北欧のミュージシャンやLAのコンポーザーが手がけるようになりました。
ちなみに、いわゆる欧米では可聴範囲の低域側が広く、日本は高域側が広いのが特徴です。
パクリかどうかの前に、聞いてもらえなかったら、どうしようもないですからね。
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