2015年はスニーカー大流行の年でした。その流行は2016年も続くようで、早速ゲットしたいと思っているそこのあなた、必見です。『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』の著者で、雑誌やネットで大人気のメンズバイヤーMBさんが、オススメスニーカー、組み合わせや注意点まで紹介してくれています。
スニーカーについて
2015年度はスニーカー一大トレンドの年でした。
今年はブーツや革靴も多く見かけましたが何よりスニーカーが圧倒的。
真冬のこの時期に至ってもスニーカーを愛用している人が多く、私自身も例年以上にブーツ革靴よりもスニーカー率が高かったです。
理由はいくつかありますが、ひとつは「ノームコア」の影響が大きかったように感じます。
※参考記事「「ノームコア」とは? 一体どこから来たのか?」
「普通の服をおしゃれに着る」「肩肘張らない普段着」が流行となった2015年。
とりわけ「足元」はコーディネートの先端部分であり視線を集める箇所。首元や裾や腕先や靴などはコーディネートの印象を大きく左右する視線集中ポイントです。それだけに足元に革靴やブーツを置くと一気にドレスライクなカッチリとした雰囲気が強くなります。
「ナチュラル志向」であるノームコアトレンドにおいては、気を抜いたややカジュアルな路線が強かったため、上述のとおりコーディネートを決定づける足元部分にはスニーカーが大変好まれました。
そのぶん、「スニーカー」に「デニム」などではカジュアルに寄りすぎてバランスが取れないため、お陰でカジュアルでのスラックス着用が例年以上に増えたのも2015年の特徴でした。
スウェットやスニーカーなどでラフに普段着ライクでまとめるもののパンツはスラックス、配色は抑えめなどにして「ドレスとカジュアルのバランス」をとったコーディネートがオシャレさんの間でよく見られました。
2015年の傾向と、2016年の流行
2014年まではNIKE エアマックスなどが人気が高かったですが、2015年になりスタンスミスやスーパースターなどクラシカルなadidasのスニーカーがトレンドとして強くなってきました。
これらの大きな違いはまずはデザイン。
NIKEはフューチャーライクな未来志向な、いわゆる「単体でカッコイイ」をデザイン志向として選択しています。
※参考画像「NIKE AIR MAX90」
近未来的な切り替えやプラスチックパーツやビジブルエアなどを備えたAIR MAX90はNIKEを象徴するデザイン。
一方でadidasはクラシカルで古めかしいデザイン。「単体では野暮ったく感じる」ようなものです。
※参考画像「adidas スタンスミス」
派手なNIKEから地味で古めかしいadidasへの変遷は「よりシンプルに」と時代が変化していっているのでしょう。
また「デザイン」はシンプルになればなるほどドレスライクに大人っぽい印象になるものです。
言い換えればNIKEからadidasへと変遷していった2015年度の流行は徐々に「カジュアルからドレスへと変遷している」とも考えることができます。
それを象徴するのが…2015年後期に突然流行し出し、大手セレクトショップの靴コーナーを占拠しはじめた「ORPHIC/オルフィック」というブランド。
※参考商品「オルフィック1」
※参考商品「オルフィック2」
※参考商品「オルフィック3」
上は革靴だけど、ソール(靴底)はスニーカーというハイブリッドなデザイン。
BEAMSなどをはじめ大手セレクトで取り扱いが開始、有名ブランドとのコラボなども始まり瞬く間に市場を席巻しました。街でもよく見かけるようになりました。
今後もこの傾向は続くでしょう。
スポーティーな派手な切り替えスニーカーやゴツいボリュームのあるモデルは2016年春は抑え気味に。