目先の利益を重視するコンサルタントの言うがままに経営を行うと、どのような事態に陥ってしまうのでしょうか。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者の中久保浩平さんが、それまで順調な業績を誇っていたとある企業が、有名コンサルタントのマーケティング法を取り入れた結果見舞われた、最悪の結末を紹介しています。
目先の結果だけで、どや顔するコンサルタント
目先の利益を上げさせることで「ね、言ったとおりになったでしょ?」と、どや顔のコンサルタント。ここまでいかなくてもそれに近いコンサルタント(自称が多い)はたくさんいます。
果たして、目先の利益が上がったからといってそれでいいものでしょうか?「別にいいじゃないですか、目先でもなんでも利益になってるのだか…」という反論があるかも知れません。ですが、それこそ毒なのです。
コンサルタントの言われるがまま目先の利益を追い、実際に利益が上がると中毒になります。いってみれば、ギャンブルにはまってしまうようなものです。目先の利益ばかりに目が行き、大局的に物事を見る力がいつのまにか失われていき、短期的且つ、局部的にしか物事に取り組めなくなっていくのです。
そうなってくると視野は狭まり、知らず知らずのうちにドンドンと軸がブレていき、なんでもアリの商売やビジネスに退化していくのです。しかも必死で自転車漕ぎながら。当然、こうなってしまうと利益にしか目がいきませんから、お客さんのことは全て数字に見えてしまいます。
チラシやDMを出せば、反応率がどうだ?とか、来店したお客様に対して、アップセルは出来ているか?とか、コラボとかなんとかいって「儲かりそう」というだけで新規事業に乗り出す、など。本質からズレて暴走していく瞬間です。
目先を追うと「それで上手く行くから大丈夫」という錯覚に陥ります。さらに、それを錯覚だとは思わなくなります。結局、疲労困憊で、後々衰退していく典型パターンです。