東日本の今年の梅雨は、気温が低めの日が続きました。そんな気候では低体温気味になってしまい、代謝が上がらず眠気に悩まされるようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生が梅雨寒で「冬眠」のような状態になったカラダの代謝を高めるために、軽い運動習慣をもつことの効能を説いています。
「日中眠い、食べると眠い」のナゾ
【一日中眠い梅雨寒の頃】
未だ続く梅雨寒。
- 寝起きからだるい
- 朝から起きられない
- 午前中、カラダに力が入らない
- ランチの後、猛烈に眠くなる
- 日中眠くて起きているのがつらい
などなど、お昼間、いちばん活動できる時間帯にもかかわらず、眠気に邪魔されて活気が高まらないというお話をよく耳にします。
【原因はもろもろの冷え】
- 高い湿度でつねにカラダの表面が冷やされ続けている
- 梅雨寒で気温が低いので体温が下がりやすい
- 運動不足による血行不良と低体温で、代謝の低下
- 弱り気味の消化器で過食しやすいので、食後、消化器に血が集まると脳の血流が急に低下して眠気に襲われたり、意識を保てなくなる
と、こんな風に、環境の影響でカラダは冷やされ、代謝が高まらないと体内の働きが落ちてどんどん「冬眠」のような状態になっていくわけです。
【運動をして代謝をあげる】
真冬ほど寒ければ、カラダは必然的に代謝が高まり、体温が上がっていきます。中途半端にうすら寒い梅雨の頃は、カラダは本気で代謝を高めることはありません。
そんなわけで、積極的に代謝を高めて体温を自ら上げていく必要があります。服を重ね着して保温したり、温かいものを食べたり入浴してカラダを温めても、一時的に体温が高まるだけにとどまります。
必要なのは運動習慣。理想的なのは毎日軽く汗ばむくらいの運動をすることができるとよいです。それでも、湿気で負担のかかるひざや腰の関節のトラブルは心配です。
無理のない程度の室内でおこなえるような筋トレをするだけでも、一時的に体温が高まりますし、血流がよくなることで脳や消化器などの内臓全般の活力は高まります。
また、軽い筋肉を刺激する筋トレを習慣にするだけで、全身の筋肉量が増えていきます。筋肉量が増えることで代謝はよくなりますし、夏バテ対策にもなります。
ぼくは1キロくらいのダンベルを室内で「筋肉の遊び道具」がてら、体操するようにしています(じつはこのダンベル、妻がご近所で「お持ちください」の張り紙を見つけて、拾ってきてくれたものです)。
500ccのペットボトルに水をいれて重りにしても、手軽な「筋肉の遊び道具」になりますから、まずはそんな重りを持って上半身の筋トレを無理なく始めてみましょう。
体幹部の筋肉がしっかり伸び縮みできるだけで、深い呼吸と活発な消化の力が得られます。運動と呼吸を同調させるようにして動くことで、横隔膜の働きも高まり、自律神経の働きが整い、夜もよく寝られるようになりますから、こんな筋肉を刺激する運動習慣はオススメです。
長らく続くうすら寒くてドンヨリ曇り空の梅雨。気持ちが落ち込みやすい日が続きますが、カラダの内側を活気づけて少しでも気持ちが晴れるといいですね。
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