普段から何気なく使っている日本語も、漢字の意味や熟語の構成を考えると、なかなか一筋縄ではいきません。学術的な探求となると大変ですが、気楽なクイズ形式ならば、頭を柔らかくして楽しく学ぶことが出来そうです。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田將昭さんが、漢字・熟語を使った、頭の柔軟体操を出題しています。
頭の柔軟体操、してみませんか
私たちが普段、何気なく使っている日本語の言葉たち、あらためて見るといろんなグループがあることが分かります。今回は「仲間はずれ」を一つ、見つけてください。まず、「反義語」の関係から。
- ア 南/北
- イ 上/下
- ウ 表/裏
- エ 赤/白
- オ 北半球/南半球
簡単ですね。エの「赤/白」のコンビ。これは「対語」ではありますが、「反対」の意味ではありません。これはどうでしょう。二字の漢語がどんな風にできているか、という観点です。
- ア 来客
- イ 停電
- ウ 無敵
- エ 登山
- オ 降雨
「文の形」に読み直してみると分かります。
- ア 客が来る
- イ 電気が停まる
- ウ 敵が無い
- エ 山に登る
- オ 雨が降る
もうわかりますね。エだけが、後ろの字が目的語になっています。他は後ろの字が主語です。エと同じ仲間は、例えば
- 読書 書を読む
- 開店 店を開く
などがありますね。最後にもう一つ。
- ア 控室
- イ 雨具
- ウ 歩道
- エ 石炭
- オ 書棚
これはちょっと難しいですね。どれも前の字が、後ろの字を詳しく説明しています。
- 控室 控えのための室(部屋)
- 雨具 雨の時に使う道具
という漢字です。どれか違うものというと…「エ 石炭」です。これだけは、前の字が後ろの字の「材質・原料」を表しています。そう考えると、他の言葉は「使い道・用途」を示していますね。
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