孫正義ソフトバンクに暗雲。大赤字で銀行からの資金調達に赤信号

2019.12.16
by tututu
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「今回の決算発表の内容は、ボロボロでございます。真っ赤っかの大赤字」ーソフトバンクグループの第2四半期決算説明会の場で、こう述べた孫正義会長。「これだけの赤字を出したのは創業以来のこと」「私自身の投資判断がいろいろな意味でまずかったことを、大いに反省している」孫会長らしくない発言が相次いだ。しかし、反省はするが委縮はしないと、戦略に変更はなくこのまま突き進むと語った。そんな孫会長率いるソフトバンクグループに、少し心配な報道が出てきている。

不安視され始めた孫氏の経営手腕

ブルームバーグは、「ソフトバンクグループの孫正義氏に向けた銀行の視線が厳しくなりつつある」とし、「巨額投資を繰り広げる孫氏と金融機関の二人三脚の歩みに変化の兆しが出てきた」と伝えている。ソフトバンクグループは、「国内3メガバンクなどと最大3000億円の借り入れについて協議している」が、追加融資をする前に、投資している「ウィーワークの再建プランの提示」を求められるなど、融資に慎重になっていると述べている。

また産経新聞も、「銀行側はソフトバンクグループ向け債権が膨らみすぎたり、事実上のウィーワークへの融資になったりすることを懸念」していて、思うような資金調達ができるかどうかは見通せないと報じている。

資金調達に暗雲が漂い始めたソフトバンクグループ。ネットでは様々な声が挙がっている。

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1982年から孫氏の資金調達を支えている国内大手銀行。みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループの融資残高は、2019年3月時点で約1兆4000億円に上るという。孫会長の経営手腕が高く評価され、これまで順調に資金調達が行われてきたが、巨額損失を計上したウィーワーク支援でほころびが見えてきた形だ。

約18兆円に上る連結有利子負債を抱えているといわれる巨大グループ・ソフトバンク。今後国内主要行との関係が冷え込めば、広範囲でその影響が出る可能性があるかもしれない。

image by:glen photo / Shutterstock.com

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