「今回の決算発表の内容は、ボロボロでございます。真っ赤っかの大赤字」ーソフトバンクグループの第2四半期決算説明会の場で、こう述べた孫正義会長。「これだけの赤字を出したのは創業以来のこと」「私自身の投資判断がいろいろな意味でまずかったことを、大いに反省している」孫会長らしくない発言が相次いだ。しかし、反省はするが委縮はしないと、戦略に変更はなくこのまま突き進むと語った。そんな孫会長率いるソフトバンクグループに、少し心配な報道が出てきている。
不安視され始めた孫氏の経営手腕
ブルームバーグは、「ソフトバンクグループの孫正義氏に向けた銀行の視線が厳しくなりつつある」とし、「巨額投資を繰り広げる孫氏と金融機関の二人三脚の歩みに変化の兆しが出てきた」と伝えている。ソフトバンクグループは、「国内3メガバンクなどと最大3000億円の借り入れについて協議している」が、追加融資をする前に、投資している「ウィーワークの再建プランの提示」を求められるなど、融資に慎重になっていると述べている。
また産経新聞も、「銀行側はソフトバンクグループ向け債権が膨らみすぎたり、事実上のウィーワークへの融資になったりすることを懸念」していて、思うような資金調達ができるかどうかは見通せないと報じている。
孫社長と銀行の蜜月に変化の兆し、ソフトバンクGの投資手法に疑念https://t.co/2KoMjHtobT pic.twitter.com/TNwDXY5F5z
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2019年12月15日
資金調達に暗雲が漂い始めたソフトバンクグループ。ネットでは様々な声が挙がっている。
Twitterの声
「メガバンクと付き合いがあると信用になる。そっぽを向かれたら資金調達は難しくなる」
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— 長嶋 修 不動産コンサルタント さくら事務所会長 (@nagashimaosamu) 2019年12月16日
ソフトバンクのビジョンファンドと組んだ企業が軒並みアウトだね。孫の法則は=損する法則。すべて「現代版おとり商法」で軒並み、最初は良いこと言って、後で騙していくやり方。これ〇鮮式。契約とか合意なんてやっても無駄。自己都合でひっくり返す。ベンシャー投資された会社も先のお客も損する法則 pic.twitter.com/mJj6kgryys
— Jack Hikuma 米国ロサンゼルス在住の日本人 (@jack_hikuma) 2019年12月13日
ソフトバンク 欧米の投資家とメディアが孫氏と企業の間の利益相反と企業統治体制に言及し始めましたね。そうなると、銀行が融資するのは難しくなりますね。貸し倒れが出た場合、役員の責任問題になる。代表訴訟で個人賠償を求められる可能性がある。
— 渡邉哲也 (@daitojimari) 2019年11月28日
MUFGは断る方向、ソフトバンクGのウィーワーク支援のための融資(MUFG likely to turn down SoftBank loan over WeWork: FT)https://t.co/wjs8b15V5M
「融資がウィーワーク支援のために使われるなら、融資要請を断るだろう」と銀行関係者のコメントを伝える。SMFGも二の足の様相、と。— 滝田洋一(日本経済新聞・WBS) (@yoichitakita) 2019年11月21日
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孫さんはどうしてアリババの株を売って資金調達しないのか。真剣さが足りない。最後の手段だと思っているのか。銀行がこのままずるずる行くのが怖い。これ以上悪くならないことを祈る。— 75老人 (@75yold76) 2019年12月16日
1982年から孫氏の資金調達を支えている国内大手銀行。みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループの融資残高は、2019年3月時点で約1兆4000億円に上るという。孫会長の経営手腕が高く評価され、これまで順調に資金調達が行われてきたが、巨額損失を計上したウィーワーク支援でほころびが見えてきた形だ。
約18兆円に上る連結有利子負債を抱えているといわれる巨大グループ・ソフトバンク。今後国内主要行との関係が冷え込めば、広範囲でその影響が出る可能性があるかもしれない。
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