仕事上、海外のウェブマーケティングに関する情報が気になるけど英語を読むのも、定期的にチェックするのも大変だ…そんなお悩みを持つビジネスマンの方、意外と多いのではないでしょうか? ウェブアナリストとしてマイクロソフト、アマゾンジャパンなどに勤務し、コンサルタントとして独立された小川卓さんのメルマガ『小川卓の「海外ウェブマーケティングニュース解説」』では、ウェブマーケティングに関する役立ちそうな情報や事例を、かみ砕いて日本語でご紹介。そんな話題のメルマガから、今回は人気の「Q&Aコーナー」の気になる質問と回答をピックアップいたしました。ウェブマーケティングに精通した小川さんからの回答は?
小川卓さんが、読者からの質問に回答!「Q&Aコーナー」傑作選
Q: オンラインでの会議や勉強会など増えているかと思いますが、
Zoom等を利用する際のポイントを教えてください
A: 筆者は4月も5月も外部の打ち合わせや勉強会が一度もなく全てオンラインで対応していました。
その中でZoomなどは以前から利用していましたが、利用する機会は大きく増えました。
気を付けている点は主に以下の5つになります。
1)明るくハキハキと話す。特に相手の顔や状況が見えなかったりするので、聞きやすいように話すことは強く意識しています。
2)Zoomとかであればアイスブレイクになるバーチャル背景を設定する
ただそちらが目立ちすぎると内容が入ってこないので注意を。私は「あつまれ!どうぶつの森」の背景を使っています。
自社ロゴとかQRコードとかもあるけど、個人的にはアピールが強すぎてイマイチかなと。
3)プレゼン資料の作り方はオンラインであることを意識して改修を行っている
- 情報量を詰め込み過ぎない
- 投影資料ではないのでページの下部まで使ってOK(会場だと参加者の頭で見えないケースがあるので)
- 投影資料よりは多少淡い色使いもOK
4)勉強会の場合はチャットで最初にルールを書いておく
- マイクに関して
- 質問の仕方に関して
- 資料配布の有無
この辺りを書いておくとよいでしょう。
5)モデレーターの重要性が増している(だいたい担当することが多いです)
会議と違って回りの状況を伺いにくいので、全体を取り仕切る人の重要性はオフライン会議より増しています。ちゃんと、その担当を決めておきましょう。
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Q:自社ウェブサイトの改善案をあまり出すことが出来ていません。
どうやったら改善案を沢山出すことが出来るようになるでしょうか?
A:前回のメルマガでは「施策がなかなか、承認されないという」質問をいただきましたが、今回はその手前の改善案を考える部分でのお悩みですね。
改善案を出すためには経験の部分もあるかと思いますが、それですと解決にならないので私が良く使っている手法を3つ紹介いたします。
1)自社サイト内での良い悪いを比較して改善案を出す
数値(例:直帰率・ページ経由の購入率など)を元に良いと悪いにページや流入元などを分けます。例えば成果に繋がっている特集記事A・F・Gと成果に繋がっていない特集記事B・Dといった形です。
そしてそれぞれの中でどのような共通項があるのか?を見つけてみましょう。特集のテーマ・掲載されている商品数・文章量・見せ方など良いあるいは悪いページに特徴があるかもしれません。
特徴が見つかれば悪い特徴を良い特徴で置き換えるという形になります。
「商品掲載数が最低8点あった方が良さそう」という気づきがあったら、8商品未満の特集に商品を追加するか、特集を見直すという形になります。
2)同業他社の良い事例を活用する
多くのサイトは同業他社がいるかと思います。ただなんとなく同業他社を比較するのではなく、お題を決めて比較することをオススメします。
例えば「お気に入り機能をもっと使ってほしい」「フォームの入力率を上げたい」などです。つまり比較する前に何を比較するかを最初に決めておくことで、より良い気づきが発見しやすくなります。
3)良い施策を保存しておく
普段ウェブやアプリを使う中でよいな!と思う施策があれば、それをスクリーンショットとして撮っておくことをオススメします。それが皆さんの改善案のネタ帳になっていきます。日々少しずつこのネタ帳のネタ数を増やしていきましょう。
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Q:サイト規模が小さいサイトって分析の必要性ありますか?
A:良い質問ですね! 確かにサイト規模が少ない場合はあまり分析をせずに集客のためのコンテンツ作りや広告の方が良いよ!と筆者も答えることが多いです。
しかし分析が無意味なわけではありません。月数件のお問い合わせでも、そのお問い合わせをした人がどういったページを見ていたか、などユーザー単位の行動を見てみるのはおすすめです。
Google アナリティクスであればユーザーエクスプローラーという機能が用意されています。
筆者が寄稿した以下記事が参考になるでしょう。
● Googleアナリティクス ユーザーエクスプローラーとは?できること・使い方を解説します
他にも様々なMAツール等や、ユーザー単位の分析ツールも出ています。(例:Pardot / Karte / USERGRAM等)
「森全体を見てから、木を見ていく」という考え方がありますが、森というほど木の数が無い場合は、まずは実がなっている木を分析してみましょう。
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今まで「Q&Aコーナー」に投稿された質問をちょい見せ!
さて、今まで小川卓さんのメルマガ宛に寄せられた質問を、今回は特別にお見せいたします。こんな疑問、あんな疑問をお持ちの方にピッタリのメルマガです。ぜひ、ご登録をご検討してみてはいかがでしょうか?
Q:どういった人がウェブアナリストに向いているのでしょうか?私自身は統計学の知識などはないのですが興味があって。
Q:転職してウェブアナリストを専任でやりたいと思っています。これまで兼業で色んな業務と並行して分析を行ってきたので専任でやることに不安があります。兼業でやるのと専任でやるのでは、業務の濃さ、細かさで違うのかなと思うのですが、どのような違いがありますか?
Q:社内でサイト分析や改善提案を行っているのですが、リスクばかり気にしているメンバーが多く、結局前に進みません。とりあえずやってみよう!で進みにくい組織で改善を進めるために重要だと思うことは何ですか?
Q:ウェブアナリストとして働いていますが、特別の何かしらのスキルを持っているわけではなく、今後のどのようにキャリアを伸ばしていけば良いか悩んでいます。分析のスキルを更に見つけるべきなのか、他のスキルも身に付けるべきなのか?どのように考えたらよいでしょうか?
Q:COVID-19の影響を自社のGoogleアナリティクスからどのように確認すればよいでしょうか?
このデータは見ておいたほうが良いとかありますでしょうか?
Q:会社員を辞めて独立された理由あるいは判断したポイントを教えてください。
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