世間の常識と非常識
『プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!』 Vol.116(2015/01/19号)
本日はちょっと毒を吐く感じです。
苦手な方はスルーしちゃってください。
現在、僕は日本滞在中で、雑誌のインタビューを受けたり、ラジオ出演などをしています。
テレビの取材や出演も今後予定されていますので、メディアにちょこちょこ出ることになるんじゃないでしょうか。
そんなメディアの方々と付き合ってみて、驚かされることがいくつかあります。
そんな驚きの一つに事前アンケートの存在。
アンケートの存在自体には特段驚きはなく、またアンケートの回答を中心に雑誌や番組が編成されていくというのも別に驚かないです。
ただ、驚くのはアンケートの内容なんですよね。
僕はメディアの方々はその道のプロだと思います。
そこから上がってくる僕へのアンケートはいわば世間の人が興味を抱く項目に当たると思います。
そこから見えてくる世間の興味と言うのはなんかズレているなと感じさせられます。
暴論を書くと、そんなことを掘り下げても何も生まれないですよ、と言ったのがほとんど。
特に、ビジネスを年齢や性別で分けて語るのは大間違いだと思います。
例えば、若手起業家がいたとして、社会はその起業家を「若手だから」って理由で厳しくしたり優しく扱ったりなんてしません。
ただの社長としての扱いです。
そして、社長としての基準を満たしていなかったらそこで終わり。
これは性別にしてもそうです。
男性女性で分けてあげるなんて優しいことはしません。
むしろ、男のくせに、とか女のくせに、と言われてお終いです。
社会が厳しさを語りたいというわけではなく、きっと、そうやってカテゴライズをした方がウケる社会なんでしょう。
僕にとってそれが恐ろしいんですよね。
そもそも存在しないカテゴリー分けを行って、その上であたかもそれが当然のように語っていく。
それで起業してしまうと起業後に大変な思いをするんじゃないでしょうか。
普通に考えて、僕たちは「社長が若手だからこのサービスを利用しよう」とか「経営陣に女性割合が高いからこの商品にしよう」なんて考えないはずです。
サービスや商品を購入した後に言われて気付くレベル。
僕はこれはメディアが悪いとはあまり思いません。
どちらかと言うと、そこに需要があるから彼らはそう作っている。
ならば、世間の一人一人がきちんとした認識でいさえすればこういったことは起こらないはずなんですよね。
僕も自分の行動を振り返ってみて反省すべきところはたくさんありますので、僕自身も気を付けていきたいなと思います。
『プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!』 Vol.116(2015/01/19号)
著者/石川直貴(金城拓真)
1981年、沖縄県生まれ。タンザニア、ベナン、マダガスカルなどを拠点に、41のアフリカ企業の経営に携わる(2012年1月現在)。20代にして「年商300億円」を実現した、日本における「アフリカ・ビジネスの第一人者」のひとり。
大学時代、振込み前の授業料を元手に、アンゴラへのアンゴラビジネスに携わる。卒業前に中古車輸出をやめて、夢であった地方公務員を目指すものの、就職活動が思い通りに進まず挫折。1年以上にわたり、「プータロー生活」を余儀なくされる。
無職のまま25歳を迎えたところで、本格的にアフリカ・ビジネスをスタート。片道切符でタンザニアに渡る。一時は「残金4万円」にまで追い込まれるが、現地の人や中国人華僑をビジネスパートナーに迎え、徐々に経営を軌道に乗せていく。いまではカジノ経営からカシューナッツの輸出まで、幅広くビジネスを手がける。
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