外国の「会議」効率を調べたら、日本は生産性が高いという意外な結果

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海外へ行くと、さまざまなシーンで「文化の違い」を発見しますが、みなさんは会議のスタイルにもその国の「文化」が存在することをご存知ですか? 日本では当たり前だと思われていることが、海外の方には奇妙に映っているかもしれません。海外の方との会議の場で、知らないうちに間違いをおかさないように、今回はそんな国別の会議スタイルについて詳しくお伝えします。

会議中に電話に出るのはマナー違反じゃない? 海外の会議での不思議な常識

みなさんは、海外と日本の「文化」の違いについて、どれくらいご存知でしょうか。

例えば、「時間の感覚

待ち合わせにいつも遅れてくるなど、時間にルーズな人は日本ではあまりよく思われませんよね。

ちなみに私がアメリカのオフィスで多国籍のスタッフと働いていた頃は、毎朝1番にオフィスに到着するのは決まって日本人の私でした。

毎日のように遅れて出社してくる同僚たちに最初は腹を立てていましたが、一度アメリカ人の同僚に「5分の遅刻は遅刻とは呼ばないんだよ」と言われたのをきっかけに、腹を立てるのも何だか無駄に思えてきて、以来「文化の違い」として素直に受け止める (諦める) ことにしました。

もちろん、個人差はあると思いますが、そういった文化の違いによって、会議での主張が通らなかったり、何気ない振る舞いが相手の非常識に当たるとは知らずに、すっかり誤解を招いて心象を悪くしたりするようなことは避けたいものです。

BBCでは各国の会議スタイルについて比較しています。

例えば、アメリカやヨーロッパでは、日本と同じく、会議中に携帯電話の呼び出しに応答するのはご法度ですが、中国人のビジネスマンにとってはごく自然な行動で、携帯電話を数台手にしながら会議室に入ってくる人もいるのだとか。

会議中に電話に出るなんて、日本の常識では考えにくいですよね。

これまでさまざまな国でビジネスを経験してきた、パリを拠点とするコンサルティング会社Intergreonの代表Robert Gogel氏は同サイトの中で「会議開始後の2分で、周りからの信用を得るか失うかが決まる」と述べます。

「異なる文化の人々との会議を有意義なものにするためには、あらかじめその国の文化的な特徴を理解しておくことが必須であり、そのうえで会議が始まった時には自分の照準を周りに合わせるべき」

会議の数日前にアジェンダを作成し、参加者に前もって配布しておけば、当日の進行もスムーズですし、会議中の確認事項などに伴う無駄な時間のロスが避けられる、というのは日本では特に珍しいことではないですよね。

また、時間内にその会議を終わらせることも進行役の人のスキルとみなされますし、大幅に長引いた会議は非生産的だとも言われかねません。

ところが、アメリカでは会議時間の延長は出席者たちの積極性の結果を意味し、有意義な意見交換ができた生産的な会議として考えられる場合もあるそうです。

一方ドイツでの会議時間の延長は、コミュニケーションがうまく取れていなかったためというネガティブな印象を与えるとのこと。

国によってこんなにも捉え方が違うのですね。

他にも、「中国ではブレーンストーミングは行われない」、「イタリアやフランススペインでは、会議の出席者が遅刻や途中退席することが失礼には当たらず個人のタイムテーブルを尊重するべく良しとされる」、「フィンランドやスウェーデンなどの北欧では会議前の世間話などは一切なく、また会議中に”考え中”を意味する沈黙は当たり前」など、私たちの常識とは違う会議のスタイルや、出席者の姿勢が見受けられます。

また先ほどあげた「時間の感覚」についてですが、日本と似たような感覚を持っているのは、ドイツとオーストリアだそうです。

これは意外でしょうか?

「会議の生産性」は意外にも日本がトップ!?

日本の会議はダラダラと長時間にわたり行われるというのが一般的なイメージかもしません。

しかし、同サイトの調査による「各国の会議の生産性」を比較すると、なんと日本の生産性スコアはトップでした。

スマホ老眼これは意外な結果ではありませんか?

他国と比べると、実は日本の会議は効率的だったということになりますね。

「日本の人たちは、残り時間がどれくらいか、そしてその時間を超過してはいけない、ということをよく知っています」(米国在住のShah氏のコメント)

最近では日本国内の企業でも会議を英語で行ったり、海外との取引が盛んな企業では、会議の場にさまざまな国の人達を交えることも珍しくはありません。

その中で、日本の文化を世界の常識だとすることはとてもリスキーなことです。

もちろん、日本の文化で優れているところを海外の人達にアピールすることも大切ですが、その人の言動の良し悪しをすぐに日本の常識や価値観に基づいて図るのではなく、国の数だけ文化があり、常識とはそれぞれの文化によって育まれるのだということを念頭に、グローバルな会議に臨んでみてはいかがでしょうか。

Image by: Shutterstock

Source by: BBC

文/貞賀 三奈美

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