作家が武道館でライブをする時代がすぐそこに? 高城剛独占インタビュー第4弾完結編

武道館
 

全4回に渡る高城剛インタビューも今回が最終回。ここまでの内容をおさらいしておきましょう。

第1弾は最新のアジア情勢について。世界を飛び回る高城さんがこれから一番注目だと思う国はマレーシアとのこと。なぜマレーシアに注目なのかといえば、他民族国家ながら基本的にはイスラムで、アメリカと良くも悪くも距離があり、大きな人口を持つインドネシアを文化的に牽引できる可能性があるからだそうです。

またマレーシアのクアラルンプールには、スターバックスやスワロフスキーなどが入っていない「反グローバルモール」と呼ばれるものがあり、人が集まっている。といった実際に現地に行っている高城さんだからこそわかる情報も語られています。

続く第2弾では、2016年のアメリカ大統領選を機に、世界が急激に変化していくのではという警鐘を鳴らしています。2016年には韓国から米軍が全面撤退し、北朝鮮との戦争を再開する指揮権も韓国に戻ります。そこでもし戦争が起きたとしたら、日本も動かざるをえない状況へ追い込まれるかもしれません。このように紐解いていくと、日本の憲法改正時期も2017年と予想できると語っています。

第3弾では、世界の音楽シーンの移り変わりについて。日本では最先端のミュージックであるEDMが、世界では今やグローバリゼーションのダサさの象徴となっているだそうです。

さらに日本の音楽は韓国とアメリカに搾取されているという驚愕の情報も。日本で行われている大きなダンスイベントは、韓国が持ってるライセンスを借りて、お金を払ってるんだそうです。そしてその大元のライセンスを持っているのはアメリカ。故に日本でイベントが大盛況だとしても、その収益は韓国とアメリカへ向かってしまうそうです。

そして最終回となる今回は、書籍やメルマガの未来について語っていただきました。世界がデジタルの恩恵を受けている今だからこそ「生」が重要視されるようになり、近い将来、「作家やメルマガのライターで武道館でやる人が出る」とも語っています。

作家もライブをする時代がくる

―デジタル全盛のこの時代に、音楽の世界で新しい動きなどはありそうですか?

音楽の世界がデジタル中心になって大きく変わったんですよ。でも逆に“”がなくなった。それによってコンテンツデフレが起きて、デジタル化した音楽がどんどん安くなる。逆に生の価値が高まっていって、ロックフェスとかもそうですけど、あらゆるものが“生”に向かっているわけです。これは、音楽に限りません。ファストフードなどの工業食料製品が暴落し、オーガニックなどの食の価値が年々高まっていますね。また、テレビがつまらないのは、“生”が減ったからだと思います。

僕は書籍やメールマガジンも“生”に向かうと思うと考えています。今年は、6月1日夜に渋谷公会堂でトークライブをやる予定でいて、本来渋谷公会堂は、一作家の講演会場じゃなくて、素晴らしいミュージシャンの表現の場所だったはずです。しかし、いまもミュージシャンは自由に表現することもままならず、場合によっては謝罪しなくてはいけないほどになってしまいました。音楽業界は産業構造も問題ですが、もう末期的ですよね。そこで、僕のような異端児が、自由闊達に話す場として渋谷公会堂を選びました。内容はまだ未定ですが、最近回っている南の島について、一回だけ話そうと考えています。年々監視され自由が阻害され消費を強要される都会を南の島から見る目線というか、都会育ちの僕が、南の島を回ってアーバニズムを再定義するというか、渋公は2000人以上のキャパがあると思うんですけど、そのくらいの会場で、一作家が“生”で他では聞けないことを話す可能性を追求したいんです。きっと僕の次の世代の人達は、作家やメルマガのライターで武道館でやる人が出ると思いますよ。

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高城剛がメルマガを出し続ける理由

―今年も、高城さんが今何を感じているかということはメルマガで報告されていくと思うんですが、改めて聞かせて欲しいのですが、高城さんはメルマガをなぜ発行しているんですか。

一方的に本を投げつける作家の時代が、少しづつ変わりはじめているように感じています。メールマガジンや僕が出しているKindleの書籍などは、実はCGMの次に来るような感じのように思っています。なにより僕に興味がある人のことを知りたいんですよ。その人たちは、実はとても感性がいい人たちで、その感性がいい人たちのことを理解することが、書き手としての僕にとって大事なんです。また、僕みたいな変な暮らしをしていると、普通の暮らしをしている人と触れ合うことが滅多にありません。でも普通の人のことがわからなくなったらダメになるんだろうな思って、だから世界中の街を歩くし、地下鉄にも普通に乗ってます。政治家でもクリエイターでも有名人でも起業家でもなんでもいいんだけど、電車に乗らないような人は、僕はあまり信用できない。普通に生活ができなくなったら終わりですよね。世界のことがわかるわけがない。ロンドン市長すらも、自転車通勤の時代です。だからメールマガジンで読者と話すことが好きなんです。僕を正気に戻してくれますから。

―本日は、お時間をいただきありがとうございました。また、6月1日の渋谷公会堂のトークライブにも伺わせてもらいますので、よろしくお願いします。

———— このインタビューの全編は—————

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著者:高城 剛
コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。毎週お届けする『高城未来研究所「Future Report」』では、今後世界はどのように変わっていくのか、私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
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