21世紀はアジアではなくユーラシアの時代!高城剛独占インタビュー第1弾

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ISIS騒動に始まり、中国主導のAIIB、新興国の台頭、そして米国の衰退……、世界情勢は明らかにこれまでとは異なるフェーズに入っています。変わりゆく世界の中で日本はどう振る舞うべきなのでしょうか? そこでまぐまぐは、世界中を放浪し続ける高城剛さんに、これからの日本人が進むべき道を聞いてきました。ロングインタビューを受けるのは、なんと2年ぶりだそうです。日本の景気の真相、大勝した安倍政権が待ち受ける世界、音楽、食、テクノロジーの未来まで多岐に渡って語り尽くしてもらいました。

全4回にわけてインタビューを掲載します。第1回となる今回は、最新のアジア情勢や注目国について言及しています。

これからの一番注目な国はマレーシア

―昨年末の堀江隆文さんとの対談も読者からご好評をいただきましたが、今回は2015年に向けて、高城さんの世界の見方を聞かせて欲しくて、時間をいただきました。今回もお引き受けいただきましてありがとうございます。

早速ですが、2015年について高城さんはどういう年になると予想していますか? 昨年は朝活やサードウェーブコーヒーとか、高城さんが言ったことがズバリ流行りました。それと、今の生活から離れて、もっと”圏外”に行けるように準備しようよという提言も印象深かったです。

まさにちょっと前まで「圏外」にいました。つい二週間くらい前はカンボジアの無人島にいまして、そこは電気がない島で、もちろんネット環境もなければお湯も出ない。ただ、メルマガの発行があるので、発行の前日か当日の朝にネットがある港まで船で行って、書いてまた「圏外」の島に帰る。週に一回、買い出しと兼ねて、そんな生活をしていました。

―高城さんは世界中を飛び回っていますが、これから面白そうだなって一番感じている国ってどこですか? 最近はアジアの国々が着目されていますが。

絶対数が多い中国やインドは成長の踊り場があっても、それなりに経済発展が予想つきますが、文化的には東南アジアが今後面白くなるでしょうね。特にマレーシアで、続いてインドネシアでしょうかね。どちらにしろ、21世紀はアジアというより、ユーラシアの時代は間違いありません。

―マレーシアの話はあまり日本国内では話題に上りませんが、どのような点が特別なんでしょうか?

マレーシアは他民族国家ですが、基本的にイスラムなんです。だから今アメリカと良くも悪くも距離がありますし、大きな人口を持つインドネシアを文化的に牽引できる可能性があります。また、いま世界的に問題になりつつある中東とアジアを上手につなぐことができるとしたらマレーシアだとも思いますね。21世紀はイスラム人口が爆発的に増え、「文明の衝突」が起きるのは間違いありません。東南アジアを見ればインドネシアもタイの南部もイスラムです。それらをつなぐのが平和的で文化があるマレーシアが有望で、今後アメリカの衰退とともに面白くなる国だと思います。日本と違い、明確にアメリカと距離を置け、中東のように好戦的ではなく、しかも今勢いがある東南アジア。面白い国ですよね。なにしろ、世界はいま「接続性」に悩んでいるんです。グローバルといっても、イスラムと上手く接続できていないのは明らかです。今後、あらゆる「接続性」の問題が浮上するでしょう。「接続性」は、大事なキーワードですね。

マレーシアのクアラルンプールに行くと、「反グローバルモール」っていうのがあるんです。モールって世界中どこでも一緒ですよね。スターバックスやスワロフスキーがどこでもある。反グローバルモールっていうのは、そのようなグローバル・チェーンがひとつも入ってないんです。クアラルンプールで一番人気で巨大なモールなのに、聞いたことがない服屋や家具屋しかない。地元のすごい美味しいけれど、ボロボロのラーメン屋を綺麗にデザインして入れたりして、女性にも大人気です。時代の落とし込み方が上手です。そのモールには、ローカルのサードウェーブコーヒーの店も何店も入っていますが、スターバックスはありません。そういう一般的な世界標準から外れたイスラム圏、マレーシアとかインドネシアとかタイの南部とかはいま面白いですよ。同じアジアだし、イスラムの文化を理解する必要が世界の誰にもありますからね、いま。

じつは、アジア通貨危機が起きた時にIMFの協力をマレーシアは断りました。韓国はIMFの言われるがままになって、その後経済はボロボロになり、海外移住者が増え、いまや7人にひとりの韓国人は海外居住になっています。マレーシアはIMFを拒み、自分たちで再建しました。そのことで、英米メディアからすごく叩かれたんです。でもちゃんとその後もやっているわけですよね。それを、いまのギリシャはお手本にしようとしている。だからマレーシアのような、ポストグローバルとリージョンを軸にした新しい動きに個人的に注視しているんです。そろそろ、次の社会を本気で考えねばいけない時期なんだと感じています。

そんなことを考えながら、最近、僕は世界中の南の島を回っています。いうまでもなく、僕ら日本人は良くも悪くも島国メンタリティーを持っているのですが、でも今は、近代化しすぎちゃって島国育ちであることをほとんどの人が忘れてしまっているように思います。このまま日本がもっと衰退したり、もしくはなにかをきっかけに初心に戻ることがあるなら、言葉だけの「オールジャパン」や「サムライ魂」じゃなくて、具体的なシステムを考える必要が生まれるはずです。世界の果てにあるどこかの島国は、もしかしたら日本の未来像かもしれないので、次の社会を理解するヒントがあるのではないか、と思って考えながら、仕事の合間にあちこち出向いています。島国って本当に閉鎖的で、閉鎖的内需というか自給自足というか、それでいて素晴らしいところが多く、学ぶことがたくさんあるわけです。言い換えれば、いまのグローバルシステムに変わるのが、もしかしたら「南の島的ポジティブなガラパゴス・システム」ではないか、とも考えています。適度に開かれたね。

今マレーシアとかタイ南部とかイスラム圏の島国に行くと、面白いことにやたらスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ロシアの人がいっぱいいるんです。プーケットといったわかりやすい観光地ではなく、アジアの辺境の島にいるんです。そんなところに来ているヤツはよっぽど変人で、僕と気が合いますね(笑)。そういった変人は以前はイギリス人が多かったんですけど、今は北欧とロシア人ばかりです。これは、世界が多様化しつつある傾向だと感じています。グローバリゼーションの次を探して、ついでに楽しんでいる人が、実は世界にはいっぱいいると実感します。

―北欧とかロシアの人がそんなに世界を回っているなんてイメージはなかったです。

そうかもしれないですね。でも、そんな変わり者が辺境の地でひらめいて、その後帰国して、新しい会社や文化や製品とかができるわけですよね。カリフォルニアからインドに大勢の人が流れていって、その中にスティーブ・ジョブスみたいなのがいたわけですから。時代の流れをわかっている変人が、あたらしい製品や社会を作るんです。SNSやカンファレンスからは、革新的なものはなにも生まれません。とんでもない場所に来ている変わり者の奴らが国に戻って、新しいカルチャーが生まれるのは、いまも昔も同じだと思いますよ。最近、カリフォルニアのITから突出した製品やサービスが出ないのは、小利口な人ばかりになってしまったからでしょ。世界を変えるって、日本の雑誌とかの表紙で見るけど、本当はもっとアナーキーなことじゃないですか。雑誌の特集になるわけがありません。いつも体制を疑問視し、なんとかアクションしようとしている問題がある人間ばかりで、ピカソの時代もビートニックも、そうだったと思います。ITの源流もその次も本当はそこにあるのです。

また、アメリカが、というよりアメリカ的なやり方が衰退するのは、もはや規定路線のように思いますが、その次の世界がなかなか見えません。いま、世界で起きていることは、インターネットのようなシステムと中央集権システムが合わないことに起因すると僕は考えています。その混乱をついて、市場経済システムが台頭してきたと思いますね。

———— このインタビューの全編は—————

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著者:高城 剛
コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。毎週お届けする『高城未来研究所「Future Report」』では、今後世界はどのように変わっていくのか、私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
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