他人と比較されて育った子どもは、親の言うことを信用しなくなる

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大人でも、他人と比べられて嫌な思いをすることはあると思います。しかし、お子さんに対しては他の子を引き合いに出して叱ったり褒めたりしてませんか? 無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、そのような言い方はこどもに悪影響が多いと注意喚起しています。どのような影響があるのか、なぜだめなのかを詳しく紹介しています。

他人を引き合いに出してよいの? <聞き分けのないときは>

「他の子を見てごらん。誰も騒いでないでしょ!」

改めて「他人を引き合いに出してはいけない」と言われれば、皆さんは当然のことと思われるかも知れませんね。

でも、残念なことに、時折耳にすることがあるのも事実です。周囲の子、兄弟姉妹、ひどいときには親自身の子どものころが引き合いに出されることさえあります。

もちろん「比較」というものの見方自体は、よいことでも悪いことでもない、ただの「技術」です。ただ、子どもを他人と比較することは、よくない影響が多く、注意が必要です。

・他人と比較する(特に比較して悪い所を見つける)行動習慣を植え付けてしまう
人と違うことは無条件で悪いことだという考え方を染み込ませてしまう
・別の場面で、親は人と同じことをよしとしない──ほかの子と同じオモチャを欲しがったときなど──ので、親が二重基準を使うことになり、親の言うことは信用に値しないというメッセージになってしまう。
・子どもに「他人と比較されている」「兄や姉と同じにならないとダメなんだ」などの意識を持たせてしまう

これらを考えると、子どもを褒めるときも他人との比較を使うのは控えた方がよいとわかると思います。

叱るにしても褒めるにしても、他人と比較することは「存在を無条件で認める」のとは正反対の接し方になってしまいます。

なお、これには代わりになる言い方はありません。「言い方」ではなく「考え方」の問題ですので。。

敢えて言えば、以前にお伝えした「存在を無条件で認める」ことを気に留めておければよいのでは、と思います。

参考:自己肯定感~子どもを「認める」とは

image by: Shutterstock

 

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