【閲覧注意】悪魔、日本最西端へ!与那国島でフェリーと泡盛に酔う

IMG_2569 copy
 

沖縄を徒歩で征服しようと企んでいた『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。日本最南端の銭湯に入ったりソーキそばや「てびち」を食し路上の沖縄そば屋を直撃したりしていましたが、ついに沖縄本島を離れて、はるか南の与那国島に上陸したとか。島で泡盛「どなん」に酔いしれるはずが、どうやら別のものに酔わされてしまったようで……。

悪魔をも酔わせた!与那国島の泡盛「どなん」と激揺れのフェリー

がッハッハッハ!! 我輩は、日本を征服(一周)している大魔王ポルポル。征服と言っても、兵器などは使わない。我輩はママチャリ1つで日本を征服しておるのだ。ガッハッハッハッハッハ!! そして今、我輩がいるのは、日本の最西端である「与那国島」だ。与那国島は、魔族によって「よ魔ぐに島」へと変わってしまった。

だが、しかし! 我輩はその代償に、日本の最西端で、船酔いをし、スマホを水没させ、与那国島の地酒でフラフラになってしまったのだ。

本日は、我が魔族の手中に収めた与那国島の話をしようではないか。ガッハッハッハッハッハ!!

あれは、ひと月前…

そう、いまから遡ること1か月前……。我輩は日本一周の最南端の地として沖縄に立っていたのだ。沖縄でソーキそばを食べたり、ヒッチハイクをしたり、ステイツサイドタウンを訪れたりと南国ライフを満喫。そして、それは何不自由ない南国生活を送っているかのようにみえた。

しかし、我輩には1つ不満があった。それは、日本の最西端である「与那国島」に行きたくてたまらなかったのである。

「ガッハッハッハッハッハ!! 我輩は確かに沖縄に来た。日本をママチャリで征服し、ついには沖縄まで支配を伸ばしたのだ。この上ない栄華である。がッハッハッハッハ!! だがしかし!我輩には不満がある。それは、魔族なのに日本の最西端まで行かないのはどうかしてると思っておるのだ。貴様もそう思わぬか? ガッハッハッハッハッハ!! なので、せっかくだから、日本の最西端の地である、与那国島に行こうではないか」

と独り言をいいながら、魔族の威厳を保つために与那国島行きを敢行することにした。

思いついたら即行動。我輩は、沖縄本島から石垣島へ飛行機で渡った。そして、石垣島から与那国島へフェリーで渡ろうとしていたのである。

IMG_2074 copy

「大丈夫だ。魔族は着々と支配を拡大させている。それは、ニンゲンに真の恐怖を見せつけているといえるだろう。ガッハッハッハッハッハ!!….ん?なんだと、空を飛べば一発で与那国島に行けるじゃないか、だと? ……もちろん、我輩は空を飛べる。しかし、それは航空法に引っかかる恐れがあるのだ。なので、やらない。がッハッハッハッハ!!」

そのまま我輩は、ワクワクしながら石垣港から出港するフェリーに乗り込んだ。この与那国島へ行くフェリーは、通称ゲ●船」と呼ばれている。これは、与那国島の近くは天気が不安定で、船内がものすごく揺れる。という意味で、とても酔いやすい船なのだ。なので、●ロ船というあだ名で呼ばれている。

そして、魔力の力も重なり、この日の天気は大荒れ。雨と風がものすごく吹いていた。しかし、船内に乗り込むと、我輩は嬉しくなった。

「ガッハッハッハッハッハ!!なんと、天が味方をしておる。嵐ではないか。いいぞ!いいぞ!ガッハッハッハッハッハ!!」とワクワクする気持ちを抑えて、口にチャックして言った。第一、恥ずかしい。

そして船は、ブオォォォと音を出し、与那国島を目指して走り出した。先ほども申したが、天気は大雨。それでも力強く出港したのだった。

「おお!良いではないか。座り心地も抜群。我輩は満足だ。がッハッハッハッハ!!」と、大魔王は満足げな顔をした。しかし、走り出して5分我輩は酔い始めた。船内は物凄く揺れている。

「お●…」

その酔いは、留まることを知らない。座っているのもしんどく、立ってもいられないくらい船内は揺れる。

「ス…スマホが…。お●●●ぇ」

我輩は、スマホを見るのもいやになった。

フェリーに乗ると、スマホの地図を見て「おー! 今このへんの海を走ってるのか―!」という遊びをするのが大好きなのであるが、それもできない。

「こ、こんなはずでは……。ガッハッハッハッハッハ!!」船内はグラグラ揺れ続ける。与那国島に着くのは4時間後。出港からまだ30分も経っていなかった。

「我輩ともあろう者が、船の揺れで弱っていたら、征服などできぬ」

そう思い、必死にこらえたが無理。我輩は頑張ってトイレに駆け込んだ。

「おぉぉぉぉ!!」そして、●いた。その姿はまるで、ピッコロ大魔王が口から卵を産む姿に似ていた。写真に撮りたかったのだが、そんなことを思いつく余裕すらない。そのまま30分トイレに籠り、トイレの魔人になったのだった。けれど、船内は揺れ続ける。そして、酔いは止まらない。

「おぉぉぉぉぉぉ!!」●いて●いて●きまくって、グダーッとした気分に陥った。

すると、揺れの勢いで、我輩のスマホが飛んだ。陸上選手の走り幅跳びのように華麗に宙を舞う。

「キレイだ….」そして、ゲ●に向かってポンッ!と着地した。

スマホはプカプカと浮いていた。

「えっ!」我輩のスマホは、そのまま●ロに浸かったのだった。「こ、ここは、どこなのだ……」我輩は素に戻った。

気が付くと、フェリーは与那国島に着いていた。与那国島は雨が降っていた。手元には、水濡れ厳禁のスマホを水で洗い、まだ少し●色いスマホを持っていた。与那国島の地はなんだか切ない。そして、大魔王は与那国島で第一声を放った。

「すみません。ドコモショップありますか?」と、港の漁師さんに聞いたが、当然ない。 

スマホが使えないので、何も調べられない。写真も撮れない。腰を重くした素の大魔王が日本の最西端に立っていた。

IMG_2090 copy

しかし、念のため、予備でiPadを持っていたのだが、それは、wi-fi専用だった。そして、第二声が、

「あのー。Wi-fiって、あったりします?」と、町の人に聞いたが、

「なんだいそれ」と、与那国島にWi-fiはなかった。

「与那国島の人はケータイをどないしてんねんやろ」「台湾のWi-fiを奇跡的に拾わんかな」「意外と家にWi-fiある人なら外から拾うから、拾ったら土下座して使わせてもらお」と、いろいろ考えたがなかった。全く拾わない。けれど、地図だけは見たい。そう思ったが、ないものはない。ここは気を取り直すしかなかった。

悪魔ゆえスマホの画面も真っ黒け(大魔王こころの俳句)

悪魔ゆえスマホの画面も真っ黒け(大魔王こころの俳句)

「ガッハッハッハッハッハ!!スマホは水没したが、我輩の支配は止まらない。与那国島を「よ魔ぐに島」に変えてやるのだ。がッハッハッハッハ!!」

と、叫びと同時に、ため息が漏れた。そして、適当に与那国島を歩き出した。

与那国島は、小さな島なので、すぐに一周できてしまう。そして、我輩は重い荷物を背負っている。そして、歩きだ。雨も降っていたので、歩ける距離には限界があった。当然コンビニはない。

観光客は朝に訪れて、夜には飛行機で帰るニンゲンばかり。もちろん、我輩は往復分のフェリーのチケットを買ってしまっているので、当日の飛行機では帰れない。帰りのフェリーは明日である。明日を逃すと、次は4日後だ。歩いて遠くに行くと明日のフェリーも間に合わなくなる。

「なんなんだー!!」 

大魔王は彷徨った。日本の最西端でスマホが水没して、ここが何処か分からず、人も車もそんなにない。そんな場所を歩いていた。 与那国島には、何もないのだ。

しかし、一件の個人商店のようなお店を発見した。そのお店は、名前もないお店で、中に入ると与那国島産の泡盛が売っていた。「どなん」と書いてある。

IMG_2562 copy

「こんな場所で、スマホが水没して、ここが何処かも分からない。やってられるか!がッハッハッハッハ!!」

と、我輩はそれを購入し、一人で杯を交わすことにした。もうやってられないのだ。

この「どなん」という酒は与那国島の地酒だ。アルコール度数が60度のものから、45度のものなど様々な種類がある。我輩は一番度数の低い30度の物を買った

「えっ?なぜ大魔王なのに度数の低いものかだと? それは、記憶をなくして、明日のフェリーに乗り遅れそうだから怖いのだ。がッハッハッハッハ!!明日を逃せば4日後だからな。け、けして酔いやすいとかではないぞ」

と、我輩は独り言でも酒にビビっていた。そして、公園で一人杯(さかずき)を始めた。魔界にはない酒で嫌なことも吹っ飛んだ。

「ガッハッハッハッハッハ!!なんと後味スッキリなのだ。これは魔界にはない。素晴らしい味だ。ガッハッハッハッハッハ!!」

と、大魔王は3口飲んで、お茶を飲んだ。口の中では、アルコールの味が染みわたっていく。地酒というと独特の苦みがあったりするのだが、そんなものは無い。むしろ魔界の閻魔様が好みそうな味だった。

IMG_2568 copy

「ガッハッハッハッハッハ!!お茶も美味いが、このどなんも美味であるぞ。だがしかし!我輩はあと3口飲んで満足であるがな。ガッハッハッハッハッハ!!」と、残りの3口飲んで、飲むのをやめた。我輩に合計6口も飲ませる与那国島の泡盛「どなん」。これは、ただものではない。すぐに閻魔様に報告をせねば。

と思って、もう寝るしかない。寝て、明日フェリーに乗って帰り、泣くしかない。そう思った我輩は、テントを張って寝ることにした。日本最西端で、船酔いを起こし、スマホを水没させ、どなんに魅了された。

次の日も、また、同じ「ゲ●船」に乗ってガンバって沖縄本島へ向かう。与那国島はもうイイ。思い出いっぱいだ。そう思った我輩は、沖縄本島へと戻っていった。

【参考】どなん公式HP

※本文中、一部を自主規制しています。 

 

『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
≪無料サンプルはこちら≫

print
いま読まれてます

  • 【閲覧注意】悪魔、日本最西端へ!与那国島でフェリーと泡盛に酔う
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け