ライバルは社内にあり。日清ラ王が倒した「そんなのありえない」精神

 

不動の人気を誇るインスタントラーメンと言えば、チキンラーメン、カップヌードル、そして日清ラ王。これらはいずれも日清食品のヒット商品です。なぜ日清食品はこんなにもヒット商品を連発し、定番商品として定着させることができたのでしょうか? その成功の要因は、「ビジネスの常識を疑え」という視点を持っているところにあるようです。無料メルマガ『ビジネス真実践』では、同社の出世作カップヌードルに対抗する商品として登場した「ラ王」の開発秘話を紹介しています。すべてのビジネスマン必読の内容です。

ラ王開発秘話から学ぶ。ライバルは社内にあり

常識を疑え。」という言葉、志の高い方ならよく耳にするフレーズではないでしょうか?

社内の常識は社外での非常識。

業界での常識は業界外での非常識。

日本の常識は海外での非常識。

常識を疑うことで視野が拡がり見聞により商品やサービスの開発あるいは質が高まる、というような教えです。

ところで、日清のラ王」ご存知だと思います。

この「ラ王」から学べることがあったりします。

日清といえば、なんといってもカップヌードルです。

戦後の貧しい時代に創業者・安藤百福さんが腹をいつも空かしているみんなに腹いっぱい食べてもらいたい、という思いからチキンラーメンを開発しました。

その後、日本が裕福になっていくと今度はどんぶりの無い世界のどこの国の人でも腹いっぱい食べてもらいたい、ということからチキンラーメンが進化し、カップヌードルが誕生しました。

さらに、時代が進むにつれ市場のニーズが多様化すると、安藤百福さんの長男宏寿氏をリーダーとする商品開発は悩むことに…。

カップヌードルは、今や年間生産量434億食の社の代名詞。

「そのカップヌードルを超えるものを開発しなければ…」

日に日にその思いが蓄積されていったのです。

そして、新たな商品開発のコンセプトが

打倒!日清カップヌードル」。

これに激怒した安藤百福さんは新商品開発を認めようとはしませんでした。

ですが、宏寿氏は親父の前で、

カップヌードルを超える商品を出せば今度はカップヌードルがそれを越えればいい

と訴えたのです。

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