マクドナルドを倒した、函館「ラッキーピエロ」バーガーのズルい戦略

 

北海道・函館で知らぬ人はいないハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」。徹底的に地域・顧客密着を掲げ実現し続けている函館の王者です。無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では、ローカルヒーローとも言うべきこの企業の戦略を詳しく分析・解説しています。

地域一番の意味

函館で人気No.1のハンバーガーチェーンを展開している企業を分析します。(最後にまとめ解説もあります

ラッキーピエロ(ハンバーガーチェーン)

◆戦略分析

0928_mba1

■戦場・競合

  • 戦場(顧客視点での自社の事業領域):函館のテーマレストラン
  • 競合(お客様の選択肢):ファーストフード、ファミレスなど
  • 状況:函館市の人口は減少傾向にありますが、観光客は増加傾向にあるようです。

■強み

1.美味しい

  • すべて手作り。作り置きはしない。
  • 地元の食材を利用。
  • 冷凍品は一切使わない。

2.楽しい

  • 店ごとにテーマ、店づくりが異なる
  • 峠下総本店にはメリーゴーランドイルミネーションがあります

3.豊富なメニュー(驚きのメニューも)

  • ハンバーガー以外にカレーライスやオムライスなどを揃えています
  • 高さ20cmのTHEフトッチョバーガー

⇒上記の強みを支えるコア・コンピタンス
★地域一番店主義(地元函館に徹底して密着)

  • 人材が育ってから、店舗を出店。
    →人が育っていないのに店を出したら、顧客に迷惑がかかるため。
  • 地元函館の人を大切にする、喜ばせる。
  • 食材は地元産にこだわる。
  • 地域の特性に合った店づくり。
  • 顧客の要望に応えてメニューを拡大。
    →出店当初はハンバーガーのみの8種類だったが、現在は150種類。

上記のように、地域に徹底的に密着できているからこそ、強みを実現できているといえます。

■顧客ターゲット

  • 函館市民、観光客
  • お子様からおじいちゃん、おばあちゃんまでの全年齢層がターゲット
print
いま読まれてます

  • この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け