ザッカーバーグが課題書に選んだことで20万部も売れた話題の書

 

ザッカーバーグが主宰する「ブッククラブ」の第1回課題図書に選ばれるや、全米で売り切れ書店が続出した話題の書「権力の終焉」。センセーショナルなタイトルですが、どのような内容なのでしょうか。メルマガ『佐々木俊尚の未来地図レポート』で、佐々木さんが詳しく紹介してくださっています。

ザッカーバーグお勧めの本「権力の終焉」を読む

● 『権力の終焉』 モイセス・ナイム・著 日経BP社 

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグが今年から始めた「ブッククラブ」で、第1回の課題書に選んだ本。これによって全米で20万部超のベストセラーとなったそうです。非常に興味深く拝読しました。

さまざまな情報が手に入るようになって、たとえ終身雇用の会社に勤めている人であっても、「会社の中のことしか知らない」というようなあり方はなくなってきています。自分の世界と外界はシームレスにつながるようになってきているということなんですね。「権力の終焉」はこう書いています。

ほとんどの人々は、世界、隣人、従業員、勢力者、政治家、政府を、自分たちの親が見ていたようには見ていない。それはいつの世でも、ある程度あったことだ。しかし、現代はかつてないほど広い範囲で、かつてなく安い費用で、移動したり、学んだり、他人とつながったり、通信したりできる資源と能力が得やすくなった。そんな状況が人々の認識や感情に与えているインパクトが、豊かさ革命と移動革命の相乗効果によって大幅に増大している。この事実が、世代間の意識、そして世界観の隔たりを否応なく際立たせているのである。

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