日本の海外ビジネスは中国以下。取引するなら日本より中国。元参議院議員の田村耕太郎さんが、メルマガ『田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」』にて、海外ビジネスにおける日本の知られざる現状を語っています。
誰一人として本気で日本に関心なし
「外国人さん、あなたが高度人材なら長く滞在させてあげますよ」って、この上から目線はなはだしい勘違いではないか? 今日もNYで多くの各界のリーダーにあったが、皆が警告してくれた。「日本とアメリカは自由・民主主義・資本主義・法の支配等たくさんの価値観を共有する先進国同士だと思っている。でも、はっきりいってアメリカのビジネスリーダーはみな中国の方が仕事をしやすいといっている。留学したこともないのに英語をみな話すし、みな我々と同じようにリスクをとるし、労働市場のモビリティも高いし、みなガッツがある。政府の意思決定も早い。優秀な人間は誰も日本を見ていないよ。中国そしてインド、ASEAN」
みな日本の方がビジネスしにくく、歓迎されず、政府から民間まで息苦しいという。もちろん、食から自然から安全衛生まで、日本の評価は高い。でもビジネス環境と子供の教育と英語の通じなさは論外だと。
「日本のスタートアップなんて聞いたことない。国外に出ているのなんてあるのか?」とアメリカ有数のVCに言われる始末。
私が徹底的に日本の魅力を訴えてひっくり返しまくった。世界最大のビッグデータ会社のトップからビジネスインサイダーの創業者まで。彼らをまとめて日本に連れてきます。くたびれた。日本は本当に存在感をなくしている。「日本スゴイ」メディアによる「日本スゴイ病」から覚めた方がいいよ。日本に来ている外国人は仕事欲しいんだから、お上手いうよ。本当の高度人材の意見は海外でバイアスない形で聞かないと。