ブームが去った小池氏と希望の党は、この先どうなるのか?

arata20171102
 

先の衆院選の「反自民票の受け皿」として颯爽と登場するも、小池代表の「排除の理論」がマスコミにより喧伝されるや急速にその勢いを失ってしまった希望の党。この先、同党にはどのような「茨の道」が待ち受けているのでしょうか。メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』の著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、衆院選希望の党当選者の顔ぶれからその未来を占います。

当選者の顔ぶれから見える希望の党の未来

開いた口がふさがらない。自民党は若手の要望だと猿芝居を打って、野党の質問時間を大幅に減らす工作をしている。「モリ・カケ」封じが狙いなのは明らかだ。姑息というか、悪辣というか。「安倍主義の体質がにじみ出ている。

謙虚に、真摯にと、見え透いたポーズをとって、かくも傲慢な政治姿勢を安倍政権が取り続けられるのも、希望の党の出現にともなう野党の分断が起こったからだろう。

民進党の地方組織はたしかに大変だ。不平不満、憤怒の声が湧き上がるのも、うなずける。だが、小池が悪い、前原に騙されたと悔しがっても、いまさらどうにもならない。

立憲民主党が誕生し、リベラルの中核になっていく可能性ができたことを前向きに評価して、民主主義を守っていくために必要な野党結集をめざすべきである。

さもなければ、小選挙区制度では、地盤、カバン、看板、学会票の自公勢力に太刀打ちできない。

自民党政権を倒すには、共産党とも選挙協力する度量が必要。そのように小沢一郎氏に諭されたにもかかわらず、前原誠司氏は小池新党の幻影に怯え、かつ憧れて、民進党ごと一体化する道を選びあえなく失敗したのだ。

この記事の目的は小池、前原批判ではない。希望の党とはいったいどのようなメカニズムで生まれ、現実の国会議員団はどんな顔ぶれなのか。それを仔細に検証することによって、希望の党の将来を展望してみたい。

振り返ってみよう。前原氏が合流話を持ちかけたとき、確かに、小池新党は難航していた。資金も組織もなく候補者の擁立に苦戦していた。

小池都知事と若狭勝衆院議員が国政政党をつくるための準備を始めたのは、7月の都議選が終わってからだった。若狭氏は「すでにこのころ、10月22日の総選挙を想定していた」という。

都議選に惨敗したうえ、同日に予定されていた3選挙区衆院補選に敗北すれば、安倍首相は退陣に追い込まれかねない。そんな事態を避けるため、解散を打ってくるのではないかという噂が永田町界隈を駆けめぐっていた。

だが、彼らの準備はPRビデオやHPの作成など「空中戦」のツールづくりに過ぎず、都議選の延長の「風頼み」でどこまで行けるかという「実験」のようなレベルであった。

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