打倒ネスカフェ?スタバが「オフィスコーヒー」に目をつけたワケ

スターバックス ビジネス
 

かねてからスターバックス独自のビジネス戦略に注目しているメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の著者でMBAホルダーの理央さん。先日、スターバックスがマシンを使ったオフィスコーヒー市場への参入を正式発表したことを受け、その狙いを専門家目線で読み解きます。

スターバックスのオフィスコーヒー参入

スターバックスといえば、濃いめのコーヒーを提供するシアトルコーヒーの先駆けで、今も人気のカフェ展開をしています。

スターバックスの事業コンセプトは、有名な「サードプレイス」。

いわゆる、第1の場所の自宅、第2の場所の会社や学校、に続く、第3の場所で、コーヒーを飲みまた、ライフスタイルを共有することを掲げてきました。

今回は、第2の場所であるオフィスを中心にマシンを設置し、スターバックスのコーヒーが抽出できる、というもので、店舗同様の質の高いコーヒーを提供するということです。

なぜ今、オフィスコーヒー参入なのか?

今、このタイミングでオフィスコーヒーに参入するのは、何故なのでしょうか?

仕事中にコーヒーを飲むという人が相変わらず多いことと、日本市場に参入し、20年余りが経ち、ブランドが浸透し、さらに確立されてきたことを生かし、「勝算がある」と踏んだのでしょう。

経営陣は「既存の(店舗展開による)成長のポテンシャルはまだまだある」と述べる一方で、「これまで店舗として出られなかった小規模商圏に入っていける」とも言っています。(東洋経済オンラインの記事より)

マーケティングの基本は、美味しい市場、すなわち、攻めるに足る市場を探し出すこと。ここまでは、店舗に来る人、または、スティックコーヒーや豆を買い、自宅や会社で飲む人たちをターゲットとしてきました。

オフィス用に関してはこれまで、店舗からのポットサービスなどの、デリバリーでしか対応していませんでしたが、新たにマシンの提供によって、オフィスコーヒー市場への参入を果たす、というわけです。

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