面接の達人が見た、転職で失敗する職務経歴書の共通点

tensyoku_Fotor
 

求人情報が増えるこの3月に転職活動を始める人は多いと思います。でもそのほとんどが職務経歴書の書き方を間違っているのだとか。2014年「ビジネス・キャリア部門」まぐまぐ大賞を受賞したメルマガ 「サラリーマンで年収1000万円を目指せ。」では、転職で失敗する履歴書を分析しています。

 

履歴書と職務経歴書を書く時の留意点 PART1

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。より

転職活動をする時に準備しなきゃいけないのは履歴書と職務経歴書です。

履歴書は今までどういう会社に、どの程度の期間勤めていたのかを書くためのもので、転職歴が1回、2回の人にはあまり注意すべき事はありません。学歴と職歴を正直に書けば良いんです。

ところが、私のようにやんごとなき事情を持っている人は話が別です。もちろんウソを書いてはいけませんが、ちょっとした脚色は必要です。脚色が必要になるのは、時間軸のところで、

●ここに空白の時間が生まれないようにする

のです。

つまり、前々職のA社を辞めて、次のB社に行くまでに半年くらいポコッと空白期
間があるなんていうのはヤバいんです。私がこういう履歴書を見たら、

■あ~、この人はリストラされて次が見つからなくて浪人してたのね

と分かりますし、その結果、「つまりこの人ってあんまり優秀じゃ無いのね」と考えるという事です。

この空白期間が3ヶ月以内なら問題無いんでしょうが、それ以上ある場合には、

▼ 転職活動に合わせて実家の家業をしばらく手伝っていたんです

▼ 友人が独立したんでボランティアでちょっとその仕事をしていたんです

▼ この機会に集中して英語の勉強をしていました

というような言い訳を用意しておくと良いでしょう。

つまり、無能だから仕事にあぶれたんじゃなくて、自らの意志でちょっとの期間他の仕事をやっていたんですよ、という体裁を用意しておくという事です。

しかし、履歴書よりも重要なのは職務経歴書(レジュメ)ですよ。特に外資系では、学歴なんてどうでも良いんです。転職歴が何回あろうが、大した問題ではありません。大事なのは、この人が期待通りの成果を挙げてくれるかどうか、そのために必要なスキルと実績を持っているかどうかなんです。そんな
蓋然性を表現するのが職務経歴書なんですから。

私はサラリーマン時代に、100人、200人という単位で転職希望者のレジュメを見ましたが、この書き方って人によって千差万別なんですよね。しかもなぜだか分かりませんが、転職エージェントもこれを直させないんです。こんなレジュメの書き方では何をやって来たのか全然分からないじゃん、ってクオリティのものでも、そういう指摘をしないんですよね。レジュメの書き方次第で、面接に行くか、そこで終わりになるかが決まってしまうというのに、この書き方を指南する人が存外少ないのに驚きます。

ここには、

▼ あなたが担当して来た業務

▼ そこでの実績

▼ 身に付いたスキル

を整理して書くわけですが、これが出来ていない人が多いんです。出来ていないというのは、

▼ 就業先によって異なるフォーマットで書いてしまう

▼ 素っ気なく書きすぎて何をして来た人なのか、何が出来る人なのか分からない

▼ 反対に詳細に書きすぎて、門外漢には意味が分からない

▼ 業務と実績の区別がつかない

▼ 主観を表す形容詞が使われている

▼ 数字で説明が出来ていない

こういう事です。

軽く解説をしておくと、「就業先によって異なるフォーマットで書いてしまう」というのは、A社で勤務した時の経歴の書き方と、次のB社時代の書き方に統一感が無いという事です。これは非常に読みづらいのでフォーマットは合わせて下さい。

素っ気ないというのは、

▼ 総務部総務課勤務

▼ 営業部第3営業グループで法人営業を担当

▼ テクニカルサポート部で顧客対応を担当

なんて感じで、これだけの情報であんたの何を理解しろって言うわけ?と突っ込みたくなるような書き方をする人を指しています。私的にはこんなレジュメは見た瞬間にゴミ箱行きです。そしてそれを指摘しないエージェントとは二度とお付き合いをしません。自分を売り込みに来ているのに、売り込む情報が盛り込まれていない資料を相手に読ませるのって不親切極まり無いですし、失礼ですよね。

では詳細をたくさん書き込めば良いかというとこれが左に非ずというのがレジュメの難しいところなんですが、ここは次回解説します。

PART2

著者/さとうしょ~おん

高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信する。
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