横浜「傾きマンション」は二度起きていた!ついに開いたパンドラの箱

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横浜の大型マンションに傾きがあることが発覚し、大問題となっています。実は昨年にも同じ横浜で同じように問題になったマンションがあったことをご存知でしょうか? マンション管理士の廣田信子さんが自らのメルマガで、今回の件は氷山の一角と警鐘を鳴らしています。

「パークシティLaLa横浜」はなぜ傾いたのか? なぜ表に出たのか?

こんにちは! 廣田信子です。

杭打ちの施工不良による傾いたマンションの問題が連日ニュースになっています。マンションの関係者の中でも当然話題になっており、暗澹たる思いで聞いています。いろいろな方がブログに書かれていらっしゃいますが、いろいろ問い合わせもありますので、ちょっと書こうかと…。

私に報道されている以上の情報がある訳ではありませんが、過去の経験や以前より耳にしている話から、今感じていることを備忘録として書いておこうと思います。

Yahoo!ニュース「横浜の大型マンション傾く、『ずっと無視され続けた』住民の不満噴出」によると、マンション管理組合のある理事は、

昨年9月ごろ、マンションの棟の廊下の手すりが、渡り廊下でつながる別棟の手すりより約2センチ、床が約1.5センチ低くなっていることを知った。

「昨年からずっと指摘していたが、初めは『東日本大震災の影響だ』とはね付けられ、施行記録も見せてもらえなかった」

と事業主の三井不動産レジデンシャルに対し、憤りを露わにしています。

さらに、傾いた棟の1階に住む男性(81)は、約1か月前から玄関の扉が閉まりにくくなったと言っています。

2センチぐらいというのでは済まされない問題ですが、当初の売り主の取り合わないという対応は、目に見えるようです。

で、私は、始めニュースを見たときに、これってデジャブ? と思いました。

昨年、同じように問題になったマンションがありましたから。

前回は「住友不動産」今回は「三井不動産」、どちらもビッグブランドであることも、棟と棟との継ぎ目の段差で傾きに気がついたことも、杭が支持層に到達していなかったことも同じです。

傾いているという動かしがたい現実があって、売主に言っても最初は問題ないと取り合わなかったのが、ようやく調査をして実態が明らかになったわけです。

昨年問題になったマンションは、管理組合が手すりのずれを指摘してから11年たってようやく本格調査をして施工不良を認めたといいます。それからみたら、今回は、まだ対応が早かった方だとも。昨年の事例からの学びがあったからでしょうか。

そういう意味で、事件を表に出して問題提起をしてくれることは、大きな意味があると思います(これはこちらの都合ですみません)。

で、敬意を込めて「パークシティLaLa横浜」の名前はそのまま表題に使わせて頂きました。

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