世界の大富豪を満足させるために「VIPマーケター」がやってること

 

さてさて、前置きが長くなってしまいましたが…月に1回5つ星ホテルのモーニングを食べる活動は基本的に、前述したことに起因しています。

簡単に説明しますね。

まずはじめに、カジノのVIP顧客の定義として
・1回の渡航で500万円以上のカジノ予算
・おおよそのことは体験済み
・基本的に時間とお金に縛られない生活

などが挙げられるので…
VIPマーケティング活動を主目的とした場合、5つ星以下のホテルで朝食を取ることには、あまり意味がないわけです。

もちろん、4つ星でも素晴らしいホテルはたくさんあるし5つ星との比較を行うマーケティング活動であれば、それはそれでOKです。

ただね…世界の富裕層やVIPの皆さまと渡り歩くためには…本当に、本物の富裕層と定期的に交流を持たせていただくためには、その方たちが普段やっていることを、こちらも「やっていく」必要があるんです。

「やっていく!」ということは1回や2回やって、「はい。もうわかりました! おしまーい」ではなく、自腹を切ってでも!「やり続けて行くこと」を意味しています。

だってね、彼らは4500円もする5つ星ホテルの朝食を、毎日食べたってビクともしないわけだから…

せめてこちらも、月に1回くらいは、その「お贅沢」を経験し、定期的に5つ星ホテルを回ることで
(今の季節のフルーツは何が出てくるのかな…?)
とか
(〇〇ホテルのコーヒーが美味しくなった!)
など、各ホテルの朝食メニュー・食材情報を更新して、次回のVIP営業に備えるわけです。

朝食(モーニング)はそのホテルの顔です。
モーニングはランチやディナーと違って宿泊客が多く訪れるので、宿泊顧客層のマーケティングを兼ねることもできますよ。
単価はちょっと高いんだけどね…

5000円だったら、1回分の飲み代と思えば、そんなにハードル高くないですよね。

皆さんは、何にお金をかけていますか?

image by: Shutterstock

 

鍛野ミミの「カジノの目線で」-ここだけばなし-』より一部抜粋

著者/鍛野ミミ
カジノディーラー歴24年。ラスベガスのディーラーライセンスを持ち、日本では数えるほどしかいない、海外大手カジノ事業主の「富裕層・VIPマーケティング」業務を経験した筆者が、これまで語ることのなかったカジノの「アレコレ」を発信していきます。
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