NYマラソンには、日本人が学ぶべきヒントがビッシリ詰まっている

 

無事にニューヨーク・マラソンが終わってから約1週間後、ニューヨーク在住の日本人で、ニューヨーク・マラソンに参加された方々による打ち上げ会が開かれ、そこに参加したら、皆さんからいろいろと興味深い体験談を伺うことができた。

もともと日本でフルマラソンを3時間くらいで走っていたという某日系の金融機関の駐在員さんで、ニューヨーク・マラソンに参加する予定はなかったけど、アキレス・ジャパンという障害者のランナーを支援するNPO団体が、盲目のランナーさんの補助役で走るランナーを募集していたため(日本から2名の補助役は盲目のランナーさんと一緒にくるが、ニューヨークでさらに2名の補助役を募集していた)、それに立候補して、一緒に走ることになったという方もいらっしゃった。

その駐在員さんは、当然、これまでに何度も日本国内で様々なマラソン大会に参加され、フルマラソンも走っているが、今回、盲目のランナーさんの補助役として走り、沿道の観衆の方々からの止むことのない声援に心の底から感動した、できることなら、また走りたいとお話になられていた。

そのお気持ちが、とてもよく分かる。

東京マラソンをもっと素晴らしい大会にしたいと考えている方はもちろんのこと、地方都市で、東京マラソンから何かを学んで、マラソンに限らず、地方でも市民主導の社会貢献活動をもっと広めていきたい…などと考えている方は、ニューヨーク・マラソンについて、いろいろ調べてみると良いだろう。

特に、なぜ、ニューヨーク・マラソンに、こうした様々な思いを抱いた方々が、驚くほど、多数、参加され、また、一緒に走っている他のランナーや沿道で声援をおくる観衆の方々などが、そんな方々の思いを、まるで自分のことのように理解し、中には、何も事情を語らなくても、涙まで流してくれたりするのか、その理由について、考えてみるといいだろう。

いや、それ以外の日本にお住まいの一般の方々も、ニューヨーク・マラソンについて、もう少し知っておいた方が、いいかもしれない。

なにしろ、こうした他では得られない魅力いっぱいのニューヨーク・マラソンは、近年、急速に人気が高まっている

今回の大会直前の発表によると、ニューヨーク・マラソンが、地元ニューヨーク市に及ぼす経済効果は、4億1,500百万ドル(約500億円)。また、スポンサー企業からの協賛金、参加者からの参加費、テレビの放映権、グッズ販売等々によるNYRRの売上げも、2002年の1,800万ドル(約22億円)から2014年に約7,300万ドル(約88億円)へと、わずか10年ほどの間に、なんと4倍!! にまで急増し、多くの人々の心の中で、意識改革とでも呼ぶべき、何かしらの変化が起こっているとも考えられるからだ。

 

 

メルマガ「ニューヨークの遊び方」』 より一部抜粋

著者/りばてぃ
ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。
≪無料サンプルはこちら≫

print
いま読まれてます

 

 

  • この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け