プロの世界にもある「伸びる人」「伸びない人」の違い

 

ですが、川相選手とは逆に伸びない選手もいます。コーチが、朝のミーティングで「昨夜はバットを振ったか?」と聞くとひとりは、「はい、500本は振りました。」と元気よく応え、もうひとりは、「300本振りました。」と答えます。

 そこで、「そうか、ただ振っただけか?」と重ねて聞いてみると、ふたりは下を向いたまま黙ってしまいました。

「俺が聞きたいのは、どれだけやったかよりも、なにをやったか。中身なんだ。なにも考えずに500本振るより、アウトコースの低めを想定して100本素振りをすることの方が大事なんだ」
と諭しました。

ただ漠然とバットを振っても身にならない。考えて練習するしないでは大きな差が出るのです。

苦手を克服し、他の選手にないものを身に付け、長所はさらに伸ばす。これを実行するかどうかが、伸びる選手と伸びない選手の違いなのです。

 引用先
『プロ野球スカウトが教える一流になる選手 消える選手』祥伝社 著者:上田武司

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