一方で、子どもを伸ばす・子どもの成長を支えることを考えた時に、外発的動機付けに頼るのは、2つの理由で不適切です。
理由のひとつは、子どもの成長プロセスは単純作業の繰り返しではないので、単純に効果が上がらないから。
もうひとつの理由は、外発的動機付けに頼り始めると、目的がすり替わってしまう上に、毎回同じ報酬では満足感が薄くなって、どんどん大きな報酬が必要になってしまう恐れがあるから。
─子どもが何かの練習をする・学ぶなどの能力・スキルを開発する領域、
─ケンカを解決したり、他の人に配慮するなどの社会性の発達に関する領域、
─絵画や造形などで表現するなどの創造性・芸術性を育成する領域、
こういった領域では、外からの報酬に頼らずに成長を続けられるように支えてあげたいものです。
そのためには、内発的動機付けによる行動が続くようにしてあげるのが大切。
とは言っても、ゼロから親の力で内発的動機を作り出すという発想は必要ありません。
それはもともと、子ども自身の中から湧き出ていますから。
親としては、適切なサポートをするだけで、子どもの意欲⇔行動のサイクルは伸びていきます。
そしてその「適切なサポート」の中身もシンプルです。
─子どもが話したい時に、話を聞く。
─子どもが見てほしい時に、見る。
─子どもがそばにいてほしい時に、そばにいる。
実は、これだけで大丈夫。
子どもが何かに関心を持って→行動してみて→手応えを得て→より関心を深めて→……
このサイクル、積み重なっていくと「自分で自分を成長させる力」になっていくこと、見ていてわかると思いますよ。
ゲーム感覚で日頃の雑事を片付けつつ、子ども自身の意欲を大切に育てる意識で接してあげていただけたら、私もうれしいです!
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