お子様に「お小遣いくれないならやらないよ!」などと毎回言われてお困りの方に。無料メルマガ『子どもが育つ“父親術”』では、報酬だけに頼らない子どものやる気をしっかり成長させる方法をご紹介しています。とてもシンプルで効果的な子どものモチベーションアップ法とは?
子どものやる気を育てるには
今日のテーマは、子どものやる気を引き出すことについて。
身に付けたら良いと思う習慣、習得中のものの練習・勉強、とりあえず目の前の『やってほしいこと』、いろいろありますが、いずれにしても子ども自身が“やる気”を持たない限り、行動することはありません。
その行動を起こすもとになる“やる気”ですが、別の言い方では動機づけとかモチベーションとか呼ばれたりもします。
そして、大きく分けると『内発的動機付け』と『外発的動機付け』の2つに分けることができます(ちょっと理屈っぽい話になりますが、日常生活に活かせる事例もご紹介するので、しばしお付き合いくださいね)。
内発的動機付けは、自分自身の中から湧き出る意欲・好奇心・興味関心などから行動して、充実感・満足感を得るメカニズム。
外発的動機付けは、外から与えられるご褒美・報酬(モノだけでなく、褒められること、「罰を受けないように」という意識も含む)などを目的として行動して、満足するメカニズム。
この2つ、一概にどちらかが良いとか悪いとか言うものではありません。
それぞれに向き・不向きがあるというだけ。
ある研究では『報酬などの外発的動機付けは、単純作業には効果を発揮するが、頭を使う・創造性が求められる場面では逆効果』という結果が出ています。
<参考:研究内容に触れているスピーチ動画>
Dan Pink: The puzzle of motivation
※スピーチは英語ですが、日本語訳が表示できます。
なので、家庭でも単純作業─おもちゃを箱に片付けるとか、庭の草取りとか─であれば、外発的動機付けを活用すると効果が期待できます。
具体的には、ゲーム形式がいちばん使いやすいでしょう。
「今からお片付け競争するよ。ケイスケは自分のおもちゃを箱にしまう、パパはテーブルの新聞と本を片付ける。どっちが早く終わるかな? よーい、どん!」
これだけでも『ゲームに勝つ』という動機付けが発生します。
もっと盛り上げたいなら、さらに報酬を付ける方法もあります。
「先に片付け終わった人が、おやつのクッキー大きい方をもらえるよ」