なぜ愛は3年で冷め、4年目で別れてしまうことが多いのか?

 

実はこのPEA、誰かを好きになると湧き上がってくる、激しい感情的動揺を起こす興奮性伝達物質であり、脳の中で、興奮や歓喜、恍惚などの感覚の原因となる、自然の覚醒剤」のようなものらしいのです。

一種の麻薬のようなものですね。

そして、このPEAが働くと、気分が高揚し、いい気持ちになったり、やさしい気持ちになったり、楽しい気持ちになったり、何でもできそうに思えてきたり、その人以外のことを考えられなくなり、毎日会いたいと願ったり…

この人がいないと生きていけない、なんて思ったり、つまり、盲目状態になるのですね、人間は。

すると…そう、やっぱり危険なのです。

いつまでも、このような状態にいるのは、人間にとっては、とても危険なのです。

麻薬や覚醒剤が危険なのと同じように

つまり、残念ながら、いつまでも「恋愛脳」や「恋は盲目」で、高揚して、るんるんらんらん状態ではいられない、ということもでもあります。

いつまでも、その状態でいると、現実社会の中で、生きていくことに支障が出るからなんです。

ほら、仕事が手につかなくなったり、その人のことでいっぱいで、その他の大切なことをおざなりにしたり、忘れたり、冷静ではおれずに、変な行動をとったり、生きておれないほど、思い詰めたり…してね。

ですから、PEAは、その働きに期限を設けたようなんです。

その期限を過ぎたら、冷静になる現実に戻る目が覚める、という期限…を。

その期限、800人以上のアメリカ人にアンケートしインタビューしたテノブという研究者の結果によると、

「ロマンティックな恋愛の期間、つまり恋におちた瞬間から、愛の対象に対して、「中立的な感情を抱く」までを測定したその結果はいちばん多くて平均的な長さは、約18ヶ月~3年

だったというのです。

また、性科学者のジョン・マネーという人も、研究結果から、恋人と定期的に会うようになると、「その情熱は2~3年続くのが普通」だといっており、その後情熱は減っていくとみています。

これがPEAのしわざによるらしいんですね。

脳は、ロマンティックな陶酔状態を際限なく維持できない、刺激物質慣れてしまったりもして。

だいたい3年…

そう、3年もたつと、恋は盲目状態から解き放たれ、4年目くらいになると、恋愛感情や情熱が互いに少なくなり、現実的に戻り、冷静になり、いろいろと見えてきて、「離婚」に至るのではないかというのです。

さらに、脳の働きだけではなく、こんな人間の進化からも、「4年」がでてくるのです。

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