人間の自然な進化も4年を示している?
人間の進化などからも、この「4年」というのは、大きな節目になっている、というのです。
原始の昔からの話しになりますが、子どもが乳離れをして、親の手がかからなくなるのが4歳頃。
すると、両親が一緒にいなくてもいい時期になるというのです。
「愛はなぜ終わるのか」著者のヘレン・E. フィッシャー博士は、こう言っています。
「繁殖期間だけつがう、キツネやロビンその他多くの種と同じように、ひとの一対一の絆も、もともと、扶養を必要とする子どもひとりを育てる期間だけ、つまりつぎの子どもをはらまないかぎり、最初の4年だけ続くように進化したのである」
つまり、子育てが一段落つく時期が4年目でもあり、これが、別れの節目になると推測しているのです。
これには、いろいろな種族の調査結果の背景があり、たとえば、伝統的なクン族では、子育てに母親がべったりと寄り添うために、排卵が阻止されて、約3年間は妊娠能力が停止すること、また、オーストラリアのアボリジニーやニューギニアのガインジ族、アマゾンのヤノマモ族、その他の多くの出産間隔が4年であるそうです。
そして、このような調査結果から、人類学者たちは、人間の出産感覚は、自然状態であれば4年。それが、安心して産み、じっくりと育て、さらには、相手からの保護を得られる期間だったのではないかと推測しているのです。
そして、さらに言うと、この後に、次の相手を探すことが、原始の頃は必要だったらしいのです。
なぜか…
原始の頃は、多様性が必要だったからです。
これからを生き抜いていくために、いろんな才能や違った考え方を必要としました。
そのために、相手を変えることも必要だったというのです。
この時期に、違う相手を見つけることもまた、大切だったらしいのです。
この4年という間隔が、現代の離婚のピークの4年と、関係があるのではないかというのです。
離婚にはいたらないにしても、3~4年目の浮気に、関係しているのではいかと考えているのです。
人間とは、なかなかこの進化に逆らえないもののようです。
脳の、うんと奥の方にある、原始的な脳に反応してしまう、ということもあるようなのですね~
もちろん、無意識に…
えーーっ、では、この4年は避けられないの?
4年で、愛はなくなるの?
この4年という期間は、のばせないの?
と、思いますよね?
大丈夫です。
ここからまた、人間の進化がはじまるのです。
人間ですからね、ちゃんと進化していくのです。
原始脳に負けてはいないのです。