◆直葬
葬儀やお別れ会などを一切やらずに、火葬のみを行うもの。
皆さんもよくご存じのように、火葬場は公共でも民間でも時間予約制で次々に荼毘に付されますので火葬場ではゆっくりお別れをする時間はありません。直葬を行った人の「しっかりお別れができず後悔している」というお声も耳にします。
あと、誤解していらっしゃる方も多いのですが亡くなった病院や施設などから直接火葬場へ運んで火葬するわけではありません。
法律では亡くなってから24時間経過しないと火葬できないことになっています。死亡届を提出し、火葬許可証をもらう手続きも必要ですしご遺体はお棺に納められていなければ火葬場で受け入れてもらえませんから納棺もしなくてはいけません。
つまり、病院から一度ご自宅や葬儀社の霊安室などにご安置することになります。
ですから、亡くなられた病院や施設から直接火葬場に運んで火葬することは、病院や施設で24時間待たせていただき、納棺させてもらえる場合をのぞいては現実的ではないのです。
◆同じ火葬のみでも意味がちがう
たとえば遠方で亡くなられた方などの場合は、現地で火葬し、お骨の状態で地元に戻られ、骨葬を営み、納骨をするのはいわゆる「先火葬」というもの。
都市部でも火葬場の状況などの理由から、先火葬して骨葬という場合もあるでしょう。
あと、もともと火葬してから葬儀をするというのが一般的になっている地域も多いです。こういった場合は、直葬や密葬とは本質的に異なります。
ご参考にしていただけたでしょうか。
では、お仕事お役割を無事に全うされますように。
さじ加減に気をつけながら精一杯おつとめくださいね。応援しています!
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