お駄賃の渡し方を間違えると、子供から「人助けの喜び」を奪う

 

家庭で「お駄賃」を活用して子どもにお手伝いをさせること自体は悪いことではありませんが、「どのようなお手伝いにお駄賃を出すか」は、慎重に決めた方が良いでしょう。

日常的なこと、あるいは「人助け」などの気持ちを忘れてほしくないことについては、お駄賃は出さず、仕事として捉えて良いこと、親の仕事を直接・間接にサポートすることについては、お駄賃を使ってもOK、そんな感覚で判断できれば大丈夫そうですね。

実際には、その領域の境界はハッキリしませんが、参考にわが家の例をご紹介すると、こんな具合です。

 ・食卓の片付け
 ・部屋の片付け

などは、日常生活の一部なので、報酬なし。代わりに、「テキパキ片付いて、助かるよ!」といった声を掛けたり、「テーブルが空いたから、みんなで遊ぼうか!」と、片付けたことのメリットを実感できる体験を与えたりします。

 ・私の忘れ物を届けてもらう(笑)

これは人助けなので、報酬なし。その代わり、感謝の気持ちをい~っぱい表します(笑)。

 ・書類をホッチキス止めする
 ・郵便局に行って書類を送る

など、仕事の一部を頼む時は、報酬を出します

仕事の難易度によって金額を変えるだけでなく、納期によっても報酬額を変える(「今日中にやってくれたら100円、明日だったら50円」のように)といった提案も、最近では試しています。こうした提示をすると、子どもは頭をフル回転させて考えます(笑)。

子どもの年齢によって頼める内容も違いますし、最初のうちは、大人と同じ役割が担えることが嬉しいという気持ちもあるので、その時期は報酬を混ぜ込まない方が良い、との判断も大切です。

一度決めた方法を、後で変更することは問題ありません。特に「報酬なし→報酬あり」への変更は、スムーズに移行できることが多いです。

子どもの感じ方を察しながら適切に調節してあげること、気にしておいていただけたら、うれしいです!

image by: Shutterstock

 

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