清少納言が歌った逢坂の関。歴史を感じる滋賀県音羽山フォトレポート

 

道はやや急になり、快適に歩いてきたので汗が噴き出してきた。すると、右手に舗装道路が見えてきた。こんな所に道路が…、と見ながら歩いていると鉄塔が見えてきた。NTTの音羽山無線中継所である。

山頂だと思ったらNTT無線中継所

山頂だと思ったらNTT無線中継所

この無線中継所を作るための道路だろう。逢坂峠から40分。少し休憩することにした。

休んでいると、逢坂峠の方から男性が1人歩いて来た。話すとやはり逢坂峠の歩道橋を渡らずに横断した方であった。

ここからは比較的なだらかである。

ここに来て初めて「東海自然歩道の国道1号線歩道橋付近は通行止めにしています。国道1号線方面への通り抜けはできませんのでご注意ください」と地図付きで、標識に紙が付けられていた。

大谷駅にあるといいが…

大谷駅にあるといいが…

今通って来たのであるが、本当に行くことができないのだろうか。もし、男性が通って来た別ルートがあるなら表示してほしいものである。ここまで歩いて来て、この表示を見たらどうしたらよいのだろうか。来た道を戻るにしても大変である(私は知らずに通過してきてしまったが…)。

前方から虫取り網を持った3人家族がやってきた。収穫はあまりなさそうである。まだ今の時期は昆虫は少ないだろう。しかし、こうやって歩くのが体にも体験としてもいいことだ。彼らはどこに向かうのだろうか…。

13時。音羽山まで0.5kmの所に来た。山道はなだらかで快適に歩いている。

13時10分。音羽山(標高593m)に着いた。

音羽山山頂は静かだ

音羽山山頂は静かだ

写真のように開けていて、展望が良い。

琵琶湖方面、京都方面の街並み、その先の低い山々など見える。

音羽山からの展望

音羽山からの展望

また、この山頂には送電線の大きな鉄塔があり、電線が通っている。

山頂は私1人である。展望もいいし、ここは東海自然歩道でもある。人が少ないのは、逢坂峠方面が不通のため敬遠されているのだろうか。

京都の展望を1人占めである。

下りは鎌研ぎ橋から追分駅をめざす。山頂から南方向に進んでいくと「山科ハイキングクラブ」の作ってくれたかわいい標識があった。第2鉄塔の所には「西尾根コース 鎌研ぎ橋登山口37分」と書かれていた。

ここを下りてみよう、と急坂を下って行く。ここにもたくさんのミツバツツジが咲いている。沢を横切り、どんどん下って行くと14時前には鎌研ぎ橋に着いた。最後の出口は檻から出る感じであった。

鎌研ぎ橋下の柵

鎌研ぎ橋下の柵

白石神社を右手に見ながら下って行ったら京阪バス「小山南溝町」バス停に出た。横のコンビニで、近くの電車駅はどこか聞くと「東野」だという。

追分でもどこでもよかったのであるが、地図を見ないで下ったのでやや方向が違い遠くの駅まで歩くことになったかもしれない。

逢坂の関を見、音羽山から京都市内とミツバツツジを楽しんだ午後である。


【歩いた日】
2015年4月12日(日)
【天候】晴れ
【コース及び時間】
京阪大津線大谷駅11:52-12:03逢坂峠(歩道橋)-12:43NTT音羽山無線中継所12:50-13:10音羽山(593m)13:16-13:54鎌研ぎ橋-14:06京阪バス停小山南溝町
【登り:1時間11分 下り:50分 合計:2時間1分】

コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。

私の出合った日本百名山
私が出合った「日本百名山」を中心に、いろいろな山を毎週1山ずつ紹介しています。 メルマガも8年目に入り、二百名山、三百名山、山梨百名山、静岡の百山なども紹介しています。
<<登録はこちら>>

print
いま読まれてます

  • 清少納言が歌った逢坂の関。歴史を感じる滋賀県音羽山フォトレポート
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け