【熊本地震】PTSDに注意。被災地映像を子どもに観せすぎてはいけない

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熊本地震発生から数日が経過しましたが、被災地では余震や悪天候、食糧不足など様々な問題が続いており、連日報道番組が放送されています。おそらく多くの方がこのような地震に関する番組に注目しているのではないでしょうか? しかし、無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では、被災地の映像をお子様に観せるときは注意が必要だと指摘。大きな災害が起きてしまった時に気をつけたい、子どもの「心のケア」について紹介しています。

災害時における子どもの心のケア

熊本地震の被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。つらく悲しい状況にいる子どもたちも多いことと思います。そういう子どもたちへの対応の仕方はここをご覧ください。

子どものための心理的応急処置(PFA: Psychological First Aid)のご紹介~

また、この数日間、地震に関するテレビ番組をずっと見ていたご家庭も多いと思います。それによって、かなりのストレスを溜め込んでいる子どもも多いと思われます。

もちろんテレビで情報を得たり、被災された人たちへの思いを語り合ったり、何ができるかを考えたりすることも大事ですが、子どものいる家庭では子どもの精神状況への配慮も必要です。

2011年の東日本大震災の時には、大人でも映像を見続けることでPTSD(心的外傷後ストレス障害)になった人たちが大勢いました。まして子どもは大人より繊細であり、怖がりでもあります。生きてきた経験も少なく、ストレスの許容範囲も小さいです。今は大丈夫なように見えても、そのストレスを溜め込んでいる可能性があります。ですから、映像を見すぎることのないようにしてあげてください。

中には、すでに、災害や事故で命をなくしたり大切な家族をなくしたりすることについて、不安を感じている子もいると思います。そういうことを話してきたら、まずは「こわいね。心配だよね」と共感的に聞いてあげてください。その後で、「でも、だいじょうぶだよ。ママorパパがついているからね」と言って安心させてあげましょう。

抱きしめてあげるのもいいでしょう。とにかく、安心して安らかに過ごせるようにしてあげてください。

子どもが見たがる楽しい番組も見せてあげてください。テレビでやっていなかったら、録画でもDVDでもいいので。

親子じゃれつき遊びで大騒ぎして、気持ちを開放してあげるのもいいですね。親子じゃれつき遊びについては下記をお読みください。

● 親子じゃれつき遊びでキレない子になる

 image by: Shutterstock

 

親力で決まる子供の将来
5年連続でメルマガ大賞の「教育・研究」部門賞を受賞!家庭教育メルマガの最高峰。教師生活23年の現場経験を生かし、効果抜群の勉強法、子育て、しつけ、家庭教育について具体的に提案。効果のある楽勉グッズもたくさん紹介。「『親力』で決まる!」(宝島社)シリーズは30万部のベストセラー。
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